2018年12月04日

AIで文章のブラッシュアップも

情報の収集能力の強化には書籍、文書、講演、人の話、映像、旅など多様な情報源から積極的に継続的に収集する習慣をつける必要があります。そしてその情報の分析には俯瞰的な知識の集積が必要になります。積極的に情報を知識に変える手法も習得する必要があります。文章としてまとめるという作業はこの情報の収集、分析を踏まえた編集作業です。これによって知的腕力は鍛えられます。先進的な手法を身に付ければさらに高い水準の分析が可能になります。

意外と使われていないのが文章を効率的に書く音声認識の利用です。手書きの2倍から3倍の速度で入力できます。無料のソフトウェアで十分です。今話題のスマートスピーカーもこの技術の応用です。

文章の重要語を抽出し、その出現頻度、単語間の関係性を分析してくれる無料のサイトもあります。テキストデータを入力すれば分析してくれます。 2つの文章の比較もできます。このサイトは文章の要約もしてくれます。ちなみに11月18日付の日経新聞に掲載された約1700字の「小粒になった日本企業 『寿命』突出の89年 成長鈍く」の記事を要約させると重要なセンテンスをマークすると同時に、
「三行ダイジェスト」では“企業再編などによる「新陳代謝」が鈍く、成長力の差を生んでいるとの指摘が多い。”と要約され 、
「五行ダイジェスト」では“企業再編などによる「新陳代謝」が鈍く、成長力の差を生んでいるとの指摘が多い。多くの専門家が指摘するのが「企業の新陳代謝が国際的にみて鈍い」という問題だ。成長志向の弱さという問題は以前より悪化している可能性がある。 東証一部に上場してさえいれば一定の買いが入る。業績低迷を放置していても株安による市場からの圧力を受けにくくなった。”となかなかの出来栄えです。
これは人工知能を使ったツールです。

https://textmining1.userlocal.jp/
他人の文章もさることながら、自分の原稿を分析すると文章の校正や推敲に役立ちそうです。この原稿の校正前と校正後の2つの文書の比較をしてみましたが、これも見事に差分が出ました。こうした新しいツールを、好奇心を持って試してみる、これも重要な知的腕力の鍛え方です。

極めれば人工知能の利用です。人工知能は、情報を知識に変えさらに判断に変えるツールであると考えていいでしょう。ディープラーニングという技術で大量の情報を学習することによって高度の分析と編集が可能になります。といっても一般人が簡単に使えませんが無料のツールとして公開されているものもあります。

私は研究としてはかなり前から、人工知能の教師無し学習の一種であるクラスタリングを活用してきました。特定の学術分野でも年間何千本もの論文が発表されます。読み切れませんので、これをネットワーク分析によって構造化して研究の発展を俯瞰的に認識することをしていました。現在でもこの手法を使って社内に蓄積された大量の技術文書を分析し、類似文書に分類して、組織の知識を有効に活用するシステムを作っています。

https://ferret-plus.com/7193
人工知能の知識がなくても人工知能の利用ができるサイトがいくつか公開されていますので、知的野心がある方はこれに挑戦してみるのも良いかもしれません。最後に本連載で紹介した知的腕力の鍛え方の要点をまとめておきます。
まず、情報を収集し分析する知力をつけるには情報を知識に変換する作業が必要です。情報の収集ですが、脳の中にテーマ別のフォルダーを用意することが必要です。すなわち自分が興味を持つ分野を強く意識することです。これによって書籍、文書、講演、人の話、映像、旅など情報源から効率的に情報を収集することができます。

溜まった情報を時々分析すると知識となります。知識の集積が知的腕力の源です。書籍にしてもよく選んで精読することです。この読書についてはKindleがお勧めです。老眼の私などは、フォントの大きさを変えられるので、読書のスピードが2倍くらいになります。そしてマークした部分はパソコンでリスト表示できますから、再確認ができます。

そして知識を構造化して編集するする作業が重要です。断片的な知識の構造化の手法として「こざね法」を紹介しました。文章の分析をしてくれる無料のサイトも紹介しました。文書の読解力の補完になります。

知識の構造化としては原稿を書くことです。無手勝流ですが私の「本の書き方」を紹介しました。要点は書籍のデザインです。目次によって全体のデザインをします。これがきちんとできれば本は、七、八割完成です。

分析と編集のレベルを上げるには俯瞰力が必要です。俯瞰力をつけるためには歴史認識とテクノロジートレンドの認識のレベルを上げることが必要です。とりわけ現在の基層が作られ、その上に現在の地政学的な構造が作られていった1900年以降の歴史が重要です。この時代の産業の歴史の認識も重要です。特に1990年以降のテクノロジーの発展の歴史の再確認は、今起きている産業構造の激変の理解に欠かせません。

テクノロジーの進歩がすごいスピードですから、多くの経営者が時代についていません。最先端の情報を適宜アップデートするためには読書だけでなくNHKの科学と技術をテーマにした番組を積極的に見る必要があります。ネットでwiredの記事をフォローすることも重要です。

知的腕力を鍛えるといいうことは「脳を鍛える」ことです。情報の収集、その分析、そして得られた知識の編集ということが脳を鍛える行動です。たくさんの本を読んでいてもそれだけで終わると、知識を、物事の判断や行動に応用出来ません。人にそれを話し、文章に書くと応用力のある知識になります。

出典:俯瞰メルマガ 84号
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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