スマートフォン専用ページを表示
このブログでは、地球サイズの行動派」をモットーにしてきた通り、市議・海津にいなの日々考えている事、見たこと、聞いた事、考えたこと、日々の活動を日誌としていきます。グローバルな視点で我孫子の今昔を紡ぎ合わせてABIKOと「観光」(まちの輝きを観せる意)、SDGsを率先してきたことを伝えます。
我孫子は、嘉納別荘と白樺派の関わりは深く、『リーチ先生』の新聞連載(2018)では我孫子の話がふんだんに登場していました。陶芸家として決意するリーチには、白樺派の一員として我孫子での暮らしが人生で最もハッピーな思い出だと記していた。実は、平将門の活躍の拠点だった時期もあったと調査がされてきました。NHK大河ドラマでロケ地観光のブームとなった『平将門、風と雲と虹と』(1976)の際は、まだ知られてずの郷でした。2019年では、同ドラマ『いだてん』によって嘉納治五郎の艱難辛苦がつまびらかにされ、東洋初のオリンピックが東京に決まるまでには、手賀沼もオリンピック競技施設の候補にと考えていた事が知られ、市民の浄財で嘉納銅像が建立(2020年)されました。五輪開催に奮闘した嘉納は晩年は我孫子別荘とご自宅とに半々でくらし、急逝された後にはご家族が移り住まわれていたことが近年の調査で分かってきました。さあ!智慧をもたらず巳年こそ、ねじり鉢巻きで、巻き返す年に!!

海津にいな 「あっちこち@ABIKO」活動日誌

<< TDL候補地が我孫子だった、ウソのようなホントの話 | TOP | 『種と内臓』 >>

2019年01月09日

容器リサイクル法

議会で、常に新焼却炉の検討がされています。140億円とも予想される建築費が、今までに我孫子市で取り組んだ予算でも最高額になるのは避けられず、かつ、この後にはリサイクルセンターも増設しなければならないからです。

リサイクルセンターはプラスチックなどの分別される不燃ごみをストックする場所になります。家庭から出るごみの約60%を容器包装廃棄物、つまりプラスチックで作られた物で占めています。レジ袋,使い捨てプラスチックのスプーン,フォーク,ペットボトルなど、便利に使われて捨てられています。地球上で作られたプラスチック製品の総量は83億トンとなり,63億トンがすでに廃棄物となっています.そのうち,たったの9%だけがリサイクルされ,12%が焼却され,大部分の79%は埋め立て処分されたか,海洋などの自然環境に投棄されました。プラスチック製品は回収されずにごみになって拡散し、海に流れ込んで海洋生物までも汚染されてきています。ペットボトルの材質であるPET(ポリエチレンテレフタレート)は海水よりも比重が大きいため、ボトルは沈んで、海底に溜まっていきます。最近の調査からマイクロプラスチックが問題として新たに浮かびあがってきました、世界中で私たちが食用とする魚類や貝類からでてきます.これまでにニシン,マイワシ,カタクチイワシ,アジ,カレイの仲間などの重要な食用魚の内臓からプラスチック片が見つかっています。

日本国内で1年間に消費するペットボトルの本数は、2016年度の清涼飲料用ペットボトル出荷本数は227億本でした(PETボトルリサイクル推進協議会)。上記は飲料用ボトルの数ですから、調味料やみりん・料理酒等のボトルも加えるともっと増えます。清涼飲料用のPETボトルが全体の98%を占めています。ペットボトルを購入しない人がいるわけですが、ボトル総数を人口で割る単純計算では、1人あたり1年間に183本使っている計算になります。

では、232億本のPETボトルが飲み干されてゴミになった時、どのくらいが回収されたのか、回収されなかったのか?

PETボトルリサイクル推進協議会によれば、2016年に販売されたPETボトル(59万6,056トン)のうち回収されたのは88.8%です(PETボトルリサイクル推進協議会)。これは、廃棄物として買い取った重量から類推された回収率です。この回収率を単純にあてはめ本数を割り出すと、2016年に回収されたのPETボトルの本数は206億本になります。一方で、回収されなかった残りは26億本にもなります。
ポイ捨てされたか、ゴミ収集からあふれて雨風に飛ばされりしたわけです。

PETボトル回収率99%のオランダでは、0.5リットル以下のベットボトルのデポジット料金は$0.16(約18円)、0.5リットル以上のボトルには$0.72(約81円)の預け金が課金されています(eunomia 2010)。ペットボトルを拾えばそれがお金になるため、デポジット制度が定着している国ではペットボトルが落ちていることがほぼありません。ごみ箱からわざわざ回収してそれを生活の糧にしている人もいるほどです。

またボトル返却機もあります。それがよくできていて、指定されていないボトルや飲み物が中に残っているボトルをいれると自動的に跳ね返してきます。こうすることで、回収されたボトルが資源として使いやすいように工夫をしています。また、店舗でのデポジットの仕組みは効果絶大です.ドイツではペットボトルを返却すると預かり金が戻ってくるデポジット制度を2003年から実施して,90パーセント以上(最高98.5%)のペットボトルが返却されています。

日本でもデポジット制度を導入すれば、回収率もさらにアップすると予想されますが、デポジットで戻り金が低いと戻さない人が多くなる可能性もあります。今後、狭い日本の陸のみならず海までも考えて、日本ではペットボトル1本あたりの戻り金を30-50円と少し高めに設定すればポイ捨て行動が改善されると考えられます。そこは小売りの金額に上乗せせざるを得ないので、購買量が減るのが目に見えるため、飲料会社がこぞって政府に圧力をかけ、広告会社も同調するはずで、結果、このままでは売り手も消費者も便利、安価がいいので実行になかなか移されないでしょう。

更に、ペットボトルの材質をヨーロッパのものと比較してみると、潰しやすい薄さにして、潰した後の体積も非常に小さくなります。ヨーロッパと比較すると日本のペットボトルというのは潰しにくいし、潰しても体積が減りにくい。例えばエビアンやボルビックなどと、恐らく何らかの基準があるのかもしれないと思わせるほど、薄い風袋になっています。日本は自動販売機の普及のせいか、ガタンと落ちても壊れないことを考えて作っている。いかに普及し手に取ってもらえるか、企業の販売しやすさが優先です。しかも、日本は小型のペットボトルは圧倒的に多いのです。小型のペットボトルが、運びやすいし、女性のバッグに入れても邪魔にならないサイズであっても、大型のペットボトルと飲量に比較して潰した後の体積が大きいのです。

ヨーロッパでは一般的に、自販機や繁華街の飲食店で売られる缶、ペットボトル飲料の値段は非常に高いです。パリではこういうところで飲料を買うと1ユーロから1.5ユーロもします。それがスーパーや雑貨店などで買うと40セント前後ぐらいなので明らかに安いです。日本では考えられない程、同じ商品の販売値段に差があります。また、日本のようにこまめにコンビニも普及していません。バッグに入れて持ち運ぶなどせず、ペットボトルは大型のものを家に持ち帰り、カップに小分けにして飲むという使い方です。日本の小型ペットボトルが普及しているのは、駅で電車を待っている際に、ちょっと一杯を誘引する仕掛けになっており、昔はなくても誰も困らなかったのに、無いと不自然なまでに駅に自販機がセットされている生活環境になってしまったといえます。

飲料メーカーは、ペットボトルに詰めたことによって、飲食店で無料で提供するものであったお茶を売り出すことにも成功したのです。しかし、売るのが専門でペットボトルの回収なんて知らんぷり、東京湾の埋め立て地がカサばかり膨らんだペットボトルで埋め尽くされようとも、自分の会社の業績を上げるだけに目をやっていましたが、最近は、ぼちぼち潰しやすいペットボトルが登場してきました。少しずつ意識が変わっているようです。もっとも石油の値上がりよって原料が高騰して、慌てて取り組みはじめたというので実態なのです。
【関連する記事】
  • 安倍のマスク
  • 好奇心を忘れない、それが成功への初めの一歩
  • やったもん勝ち、というのも一理あり
  • 我孫子市の清掃事業の現状
  • 投打で活躍解禁、大谷GO!!
  • 食卓を大事にすること
  • 日本人の生真面目さ
  • 自治体の責務、ごみ処理の経費
  • コホミンでの若き音楽家コンサート     市制55周年を祝う
  • 米国家情報長官、広島訪問後「核なき世界」訴え
  • 心根の持ち方次第で
  • 正しい休み方 
  • コミュニケのチカラ
  • 議論する是非をわきまえて対応すれば良し
  • やってみなはれ
  • 古代人類史からの未来予測
  • ミスター89、背番号3、長嶋茂雄さん逝く
  • 海津にいな 6月議会質問
  • 時代の変化、改悪それとも進化
  • 古古古米、古古米、古米
posted by Nina at 00:00| 千葉 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
検索ボックス
 
QRコード
PROFILE
ブログ製作者:海津にいな                 (KAIZU Nina、新菜)。
経歴:(株)発明工房役員、我孫子市議会議員(5期)を続行中。児童英会話インストラクター、野村総研(政策研究部所属など)勤務した。放送大卒、立教大学(観光学研究科 )修了。筑波大学大学院(博士課程後期 単位取得退学)
コミュニティ−活動:めばえ幼稚園・四小PTAの役員/青山台自治会副会長・三小・我中PTAの役員/久寺家学習指導(書道)、生涯学習推進基本計画策定委員(’99) 
NGO活動、他:NGO・ACT(我孫子カルチャー&トーク)の会、開かれた県政を進める会世話人(〜‘09)、女性のための政治スクール(10期)、千葉県ボランティアコーディネーター、千葉県観光人材育成セミナー。日本観光研究学会、eシフト、自殺対策議員有志の会、自治体ウオッチ(世話人)。
市民活動:我孫子市国際交流協会(初代理事・広報部長)、我孫子の文化を守る会、我孫子フィル後援会、我孫子地産地消協推進協議会、我孫子市消費者の会(`90〜)、エコライフ、谷津を守る会、かっぱ祭り実行委員(第1〜3回)、AYA(フィンランド劇団招聘)、きもの愛好会、湖北山の会、市史研究センター会員、まちづくり編集会議:将門プロジェクト企画。
生涯学習:オープンスクール(武蔵野美大、川村学園女子大学、中央学院大学、麗澤大学、上智大学、放送大学)にてリカレント他、国際理解活動の必要からギリシャ語、スペイン語、仏語、韓国語、英語を学ぶ。CCC(異文化コミュニケーション=英会話クラス)
Emailabkkaizu●gmail.com
http://akiplan.blush.jp/ninakaizu/ 色絵我孫子風景図鉢 1918.jpg
過去ログ
2025年06月(19)
2025年05月(31)
2025年04月(30)
2025年03月(32)
2025年02月(30)
2025年01月(30)
2024年12月(31)
2024年11月(23)
2024年10月(31)
2024年09月(30)
2024年08月(31)
2024年07月(31)
2024年06月(30)
2024年05月(29)
2024年04月(29)
2024年03月(30)
2024年02月(29)
2024年01月(31)
2023年12月(31)
2023年11月(30)
2023年10月(31)
2023年09月(30)
2023年08月(31)
2023年07月(31)
2023年06月(30)
2023年05月(31)
2023年04月(30)
2023年03月(31)
2023年02月(28)
2023年01月(31)
2022年12月(31)
2022年11月(30)
2022年10月(31)
2022年09月(30)
2022年08月(30)
2022年07月(31)
2022年06月(29)
2022年05月(31)
2022年04月(31)
2022年03月(31)
2022年02月(29)
2022年01月(30)
2021年12月(31)
2021年11月(30)
2021年10月(31)
2021年09月(29)
2021年08月(31)
2021年07月(33)
2021年06月(30)
2021年05月(31)
2021年04月(29)
2021年03月(31)
2021年02月(28)
2021年01月(34)
2020年12月(31)
2020年11月(30)
2020年10月(31)
2020年09月(30)
2020年08月(31)
2020年07月(31)
2020年06月(30)
2020年05月(31)
2020年04月(30)
2020年03月(31)
2020年02月(28)
2020年01月(28)
2019年12月(20)
2019年11月(27)
2019年10月(32)
2019年09月(30)
2019年08月(31)
2019年07月(30)
2019年06月(30)
2019年05月(31)
2019年04月(30)
2019年03月(31)
2019年02月(28)
2019年01月(31)
2018年12月(31)
2018年11月(30)
2018年10月(31)
2018年09月(30)
2018年08月(31)
2018年07月(31)
2018年06月(30)
2018年05月(31)
2018年04月(30)
2018年03月(31)
2018年02月(28)
2018年01月(31)
2017年12月(31)
2017年11月(30)
2017年10月(31)
2017年09月(30)
2017年08月(30)
2017年07月(31)
2017年06月(31)
2017年05月(31)
2017年04月(30)
2017年03月(31)
2017年02月(28)
2017年01月(31)
2016年12月(31)
2016年11月(30)
2016年10月(31)
2016年09月(30)
2016年08月(31)
2016年07月(31)
2016年06月(30)
2016年05月(31)
2016年04月(30)
2016年03月(31)
2016年02月(29)
2016年01月(31)
2015年12月(31)
2015年11月(30)
2015年10月(31)
2015年09月(30)
2015年08月(31)
2015年07月(31)
2015年06月(30)
2015年05月(31)
2015年04月(30)
2015年03月(31)
2015年02月(29)
2015年01月(31)
2014年12月(31)
2014年11月(30)
2014年10月(31)
2014年09月(30)
2014年08月(31)
2014年07月(31)
2014年06月(30)
2014年05月(31)
2014年04月(30)
2014年03月(31)
2014年02月(28)
2014年01月(31)
2013年12月(31)
2013年11月(30)
2013年10月(31)
2013年09月(30)
2013年08月(31)
2013年07月(31)
2013年06月(30)
2013年05月(31)
2013年04月(30)
2013年03月(31)
2013年02月(28)
2013年01月(31)
2012年12月(31)
2012年11月(30)
2012年10月(31)
2012年09月(30)
2012年08月(31)
2012年07月(31)
2012年06月(30)
2012年05月(31)
2012年04月(31)
2012年03月(31)
2012年02月(23)
2012年01月(13)
2011年12月(19)
2011年11月(25)
2011年10月(17)
2011年09月(26)
2011年08月(22)
2011年07月(19)
2011年06月(25)
2011年05月(23)
2011年04月(9)
2011年03月(25)
2011年02月(22)
2011年01月(14)
2010年12月(10)
2010年11月(7)
2010年10月(13)
2010年09月(13)
2010年08月(15)
2010年07月(7)
2010年06月(8)
2010年05月(4)
2010年04月(12)
2010年03月(8)
2010年02月(6)
2010年01月(7)
2009年12月(9)
2009年11月(4)
2009年10月(13)
2009年09月(7)
2009年08月(6)
2009年07月(4)
2009年06月(3)
2009年05月(1)
2009年04月(1)
2009年03月(4)
2009年02月(3)
2009年01月(4)
2008年12月(3)
2008年11月(3)
2008年10月(1)
2008年09月(12)
2008年08月(3)
2008年07月(3)
2008年06月(1)
2008年05月(2)
2008年04月(1)
2008年03月(1)
2008年02月(2)
2008年01月(1)
2007年12月(2)
2007年11月(5)
2007年10月(2)
2007年09月(3)
2007年08月(5)
2007年07月(4)
2007年06月(12)
2007年05月(10)
ブログへのコメント
我孫子市民プライドは、ふるさと評価は反比例
 ⇒ 志賀 桑弓雄 (03/29)
 ⇒ 志賀 桑弓雄 (03/29)
明日に向けて Goo!
 ⇒ 及川正尋 (01/03)
精米1ヶ月程で商品棚から撤去とは
 ⇒ 及川正尋 (08/11)
『リッチランド』、米核燃料製造の街のその後
 ⇒ 及川正尋 (08/10)
悲喜こもごも@Paris 2024
 ⇒ 及川正尋 (08/10)
「歴史的暴落」、市場の危うさ
 ⇒ 及川正尋 (08/07)
超高齢化、直下型地震への都の対策
 ⇒ 及川正尋 (08/06)
ネパールと日本、我孫子(若松)での友好支援
 ⇒ 及川正尋 (08/06)
非暴力理論
 ⇒ aki (01/11)
我孫子市議選、スタート
 ⇒ 古谷一成 (11/14)
<< 2025年06月 >>
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
〜考え、選び、行動する〜E-citizen@ABIKO 「いいね!我孫子」 我孫子市つくし野1-22-28 ☎・Fax 7184-9828 Email:ninakaizu●gmail.com  http://testxmobile.seesaa.net/  もご覧ください (^_-)-☆
Powered by Seesaa
Seesaaブログ
RDF Site Summary
RSS 2.0
ファン
 メッセージを送る
 このブログの読者になる
 更新情報をチェックする
 ブックマークする
 友達に教える