1980年の約45億人から、この30年の間に約25億人増加。さらに40年後には20億人増え、その数は90億人へ。しかし、15歳未満と65歳以上、同70年間の期間の世界人口の推移を比べてみると、前者は1億5千万人の増加であるのに対し、後者は実に約12億人もの増加が見込まれている。これは1980年から70年間で世界人口が約2倍に増加するが、それは世界的な平均寿命の助長に伴った、高齢者の増加が大きな要因であって、子供の増加以上になっていくのに要因がある。
そこで、人口増加の世界潮流が見られる中で、人口が減っている大変な国の筆頭が日本! 現在人口が約1億3千万人で、この数をピークに今後は減少していき、40年後の2050年には、ついに1億人を切ると言われている。日本の15歳未満の人口は、1980年に約2700万人だったのであるが、2050年には約2000万人減の約800万人まで落ち込むことが予想される。1980年の15歳未満の人口を基準とし、2050年までの70年間でどれくらい子供の人口の減少が予想されるかの国際比較の数値化で、日本は減少率72・5%は、全世界で最も高い数値となった。そして、日本とほぼ同レベルで少子化が進んでいるのは、韓国とウクライナの2ヵ国。もっとも少子高齢化問題は日本だけではない。多くの先進国が抱えている問題だと意識しないだけで、特に、ヨーロッパを中心とした先進国では、日本と同レベルで進行中。ドイツは1960年代後半から少子化が進み、日本同様、人口が減り始めているという。将来的に少子高齢化は、世界中の課題にとなっていくと考えられる。
子供の数が減っているその要因は、当然、出生数自体が減っているからにほかならない。人口を保つには、男女カップルにおいて女性一人あたり平均2人の出産数が必要となる。しかし、国際少子化ランキング上位20のうち、実に16位までが2人未満なのである。さすがに平均で1人以下の国はなかったが、1・5人を割る国も多く、傾向として、「一人っ子」がもはや家族構成のグローバルスタンダードとなりつつあるようだ。
そのランキング1位は、日本のお隣の国、韓国。平均1・16人と、限りなく1人に近い数値。ウクライナ、そして第3位に日本と続き、以降上位陣には、ヨーロッパの先進国がズラリと並んでいる。少子高齢化に伴う人口の減少は、国内市場の縮小や、労働力の減少に伴う経済の衰退、さらには年金問題をはじめとする社会保障の問題など、多くの問題を誘発する引き金として懸念されている。
参照HP:http://www.worldcareer.jp/ranking/detail/id=72
総務省統計局「世界の統計2008」による
2018年11月30日
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