紀平梨花は、2018-19シーズン、ブラチスラヴァで行われたオンドレイネペラ杯がシニア初参戦、ショートプログラムは転倒がありながらも70.79点で1位に立つと、フリーは冒頭に大技のトリプルアクセル−3回転トーループ、さらに単発の3回転半を成功させ、1位の147.37点をマーク、ショートプログラムとの合計218.16点でシニアデビュー戦を優勝で飾った。フリーは今季世界最高、合計は今季世界2位の高得点となった(いずれも当時)。日本人フィギアスケートで初のオリンピック金メダリスト荒川静香も、絶賛する出来栄えだった。
そして、今月10日、グランプリシリーズデビュー戦となるNHK杯ではショートプログラムで冒頭のトリプルアクセルで転倒があったものの、自己ベストに迫る69.59点の5位に付け、フリーでは「美しい嵐」の曲に乗って、のっけから2本のトリプルアクセルを決めるなど一つのマイナスの無い完璧な演技を見せ、日本女子歴代最高点の154.72点を記録、ショートプログラムとの合計でこちらも日本女子歴代最高点を更新する224.31点をあげ、日本勢として初めてグランプリシリーズデビュー戦での初優勝を決めた。世界からもため息がもれる演技だった。
超大型新人といわれる16歳、高校一年生は、アクセルを含む6種類の3回転ジャンプを跳ぶことができる。3回転アクセル-3回転トウループのコンビネーションジャンプを女子選手として世界で初めて公式戦で成功させている]。尚、練習では4回転トウループや4回転サルコウ、両手を上げて飛ぶタノジャンプの着氷にも成功している。2016年JGPリュブリャナ杯のFSでは、女子選手として史上初めて6種類8本の3回転ジャンプを、回転不足・エッジエラー無しで完璧に成功させるなど、女子フィギュア界に新しい歴史をきづいている。
2018年11月18日
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