長尾一洋 『AIに振り回される社長 したたかに使う社長』日経BP
最新のテクノロジーが戦い方を変えるというのは、何も現代に限ったことではありません。
発想を柔軟にしてもらうために、時代を変えて説明しましょう。
戦国武将も最新テクノロジーである鉄砲を知っていたし、所有もしていたということです。
鉄砲を知っていたのが織田だけで、ほかの武将は知らなかったのであれば、織田信長が天下を取る寸前までいったのは鉄砲のおかげだと単純に考えられます。しかし、そうではありません。 武士業界の常識やしがらみにとらわれてしまって、新しい武器を取り入れる意識変革ができなかったことで、武田家は滅亡したのです。
この鉄砲を現代のAIに置き換えて考えてみればよくわかるはずです。AIの存在を知らない経営者はいないでしょう。
少なくともスマホやお掃除ロボの存在くらいは知っているはずです。
織田信長は鉄砲の可能性に気付き、大量に確保し、その活用に独自の工夫を加えました。
AIも、その存在を知り、どんなものかを研究するだけでなく、その活用の可能性を考え、それを自社ビジネスにどのように応用できるかを考えるところで差が付くのです。 当時の鉄砲にも問題があったでしょう。 弾を込めるには時間がかかるし、何しろ製造技術も未熟だったはずです。火薬の確保にも苦労があったでしょうし、鉄砲隊が鉄砲を撃つ技術も不十分だったはずです。そのマイナス面ばかりに目を向けると、「鉄砲はまだ使えない」「鉄砲は不完全な武器であり、それなら慣れている刀や槍のほうが優れている」などと否定的な判断がもっともらしく聞こえたかもしれません。
これは、今のAIの議論でも同様です。 AIと言ってもそのレベルはさまざまであり、人間に勝ったと言っても囲碁や将棋の世界であって、実社会ではどこまで積ようするかわかりません。 AIを搭載したロボットと会話をしてみたことがありますが、ちょっと突っ込んだ話をすると答えられなくなりました。
まだまだ 問題はたくさんあります。だからといって、慣れている従来のやり方のほうがいいと考えるなら、21世紀の織田信長となるのか、武田勝頼となるか、です。
『草履片々(ぞうりかたがた)、木履片々(ぼくりかたがた)』という言葉がある。
慌てて家を出たとき、片足に草履、もう片足は下駄というような状態であったとしても、人は、とにかく走り出さなければならない時があるということ。
明智光秀が本能寺にいた織田信長を急襲したとき、秀吉は、全行程200kmをたったの5日で移動するという、伝説の「中国大返し」を実行した。
本能寺の変の情報を聞いたとき、黒田官兵衛が秀吉にささやいた言葉だと言われる。
AIもITも自分に合う最高のものができるまで待っていたら、その頃には自分の会社がなくなっているかもしれない。
人には、走り出さなければならない時がある。 新しいテクノロジーをどんどん取り入れる革新性を持ちたい。
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