社会全体の高齢化も進み、高齢者人口がピークになるのもこの頃で、ちょうど団塊ジュニア世代が高齢者となるのが2040年頃です。 高齢者人口がピークを迎える2040年頃には総人口は毎年100万人近く減少、1.11億人になることが予想されています。多くの市区町村の人口が2040年までに2割、3割減少することが予想されています。総務省のホームページでもみることができます。人口資料は、市区町村別の人口増減率の表のページ数9~11ですから、チェックしてみてください。
こうした人口構造の変化に対応した自治体行政のあり方が検討され始めているのですが、まさに未曽有の対応をせまられて、対応策は今後の課題です。
そうした中で、人口の増加が予想されているのは、川崎市、つくば市、港区、江東区など、ほんの一部の市区町村だけです。
人口が減少することで、出生率、労働力の低下、高齢者への対応ばかりが懸念されるが、そんな時思い出されるのが 「悲観主義は幼稚であり、楽観主義は大人のふるまいとも言える」と言ったのは、『幸福論』を書いたアランです。
『幸福論』で知られるアラン(本名はエミール・シャルチエ)は、パリの名門校などフランス各地の高校で、哲学の1教師として生涯を貫いた人物。高校教師でありながら社会的な事件に対して積極的に発言し、政治活動や講演活動にも参加しました。新聞への寄稿も精力的に行い、連載した文章は膨大な数に及びます。『幸福論』は、第1次世界大戦前後に執筆した文章のなかから、「幸福」をテーマとしたものを集めて編纂した書でした。93編のプロポ(断章)と呼ばれる、短くて独立したコラム的な形式で書かれているのが特徴です。形式の斬新さだけではなく、内容も難解で観念的な哲学書とは異なり、平易な言葉で書かれた思索の本となっています。日常生活の具体的な事柄を例に幸福になるための指針やヒントが語られていると、多くの読者に親しまれています。
女性のチカラが発揮されるよう、社会改革が進行中です。男は仕事、女は家庭という男女役割でがんじがらめであった時代を乗り越えると、出生率も多少とも上向く気がします。「楽観主義は意思による」「悲観主義は気分による」、と考えると、まだまだ考えると方策が出てきそうです。『幸福論』で知られるアランは、パリの名門校などフランス各地の高校で、哲学の1教師として生涯を貫いた人物。本名はエミール・シャルチエ。1高校教師でありながら社会的な事件に対して積極的に発言し、政治活動や講演活動にも参加。新聞への寄稿も精力的に行い、連載した文章は膨大な数に及ぶ。
『幸福論』はそんなアランが、第1次世界大戦前後に執筆した文章のなかから、「幸福」をテーマとしたものを集めて編纂した書だ。プロポ(断章)と呼ばれる、短くて独立したコラム的な形式で書かれているのが特徴で、『幸福論』は93編のプロポから成っている。
形式の斬新さだけではなく、内容も難解で観念的な哲学書とは異なり、一見平易な言葉で書かれた思索の本となっている。日常生活の具体的な事柄を例に幸福になるための指針やヒントが語られていて、日本でも長年多くの読者に親しまれている。
アランは「悲観主義は感情からくるもの、楽観主義は意志からくるもの」というアランの言葉がある(本書より)。つまりぐっとこらえたり、コントロールせず、感情のおもむくままに暮らしている人は、悲観主義になってしまうということ。だからこそ、楽観主義には意志の強さが必要。
不機嫌と上機嫌も同じで、上機嫌になるには意志が必要。どんなときも上機嫌であろうと決め、嘘でもいいから、笑ったり、冗談を言ったり、機嫌よさそうにしていると、やがて本当に機嫌がよくなってくる。 笑顔も同じで、別に嬉しいことがなくても、笑顔でいると後から嬉しいことがやってくる。 上機嫌ででいる意思をもちたいものだ。アランはさらに次のように書いている。
■明るいことばを、心からの感謝のことばを、ひとことかけよう。 冷めた料理が運ばれてきても大目に見よう。
この上機嫌の波に乗ればどんな小さな浜辺にでもたどりつける。オーダーをとってくれるウェーターの声の調子が違ってくる。
テーブルの間を通っていく人たちの態度も違ってくる。こうして上機嫌の波動は、自分も含めたみんなの気分を軽やかにしながら、自分の周りに広がっていく。これには際限がない。
とはいえ、始め方には細心の注意をはらおう。
気持ちよく一日を始めよう。
気持ちよく一年を始めよう。
■うれしそうな表情は、だれにとっても気持ちいいものである。
自分がよく知らない人の場合はとくにそうだ。その意味を考えたりせずに、額面どおりに受けとればいいからである。それがいちばんいいことなのだ。うれしそうな合図には、それを発信した本人をうれしくさせる傾向があるということは、奥深い真実である。こういう喜びに満ちた表情は、それを見ならうことで、絶えず自分に返ってくるのだ。
■にこにこしたところでどうということはなく、それで気分が変わることもないように思っているから、わたしたちはにっこりしてみようともしない。ところが、しかたなく愛想笑いを浮かべて丁寧にあいさつをする礼儀正しさのおかげで、すべてが変わることはよくある。 生理学者はその訳を百も承知している。 笑顔はあくびと同じように体の奥深くまで広がって、のど、肺、心臓というふうに次々と緊張をゆるめていくのである。ここまで即効性があり、かつ絶妙のバランスで効く薬を見つけることは、医者でもたぶん無理だろう。
『アランの幸福論』
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