2010年、レディプレジデント(原題:대물)は、韓国テレビドラマで、夫の不慮の死をきっかけに、アナウンサーとして日々を暮らす生活から、人生を大きく変える韓国初の女性大統領になるために立ち上がるまでを描くストーリーです。 韓国では話題の社会派ドラマとして注目を集め、最終回は視聴率27.8%となりました。
なんと、このドラマにシャネルが衣装の協力を惜しまず、就任式の為の宝石などと合わせて「ただ何分かの放送のために、1億ウォン台の制作支援があるのは異例なこと」と製作者側も感激、こうした演出も話題が尽きなかったのです。
アナウンサーから政界へとなるキッカケは、アフガニスタンで夫が殺害され、その時の韓国政府の対応に怒り心頭に発して、当時担当していた番組内で政府を批判したという理由で放送局を解雇された事にあります。その後、地元で蚊が大量発生した。環境を守る為に地元住民と共に開発に反対する運動を始める。そこで、与党民友党の議員によって国会の選挙に出馬する様強く勧められ、散々考えた末に出馬する決意をする。男性社会の中でも常に正義に向かっていく凛とした態度が男性だけの特性にあることではなく、女性でもカッコよく見えるという見せ場が満載で、演説などでの長いセリフもありながら、視聴者には強い印象をもたらしたということです。
アナウンサーから政界入りした後もヒロインを常に支え続ける検事の男性の存在もストーリーに様々な綾をもたらし、韓国ドラマらしくみる者を惹きつけていきます。こういう物語が社会が受け入れる土壌が日本にはまだないのは、なぜでしょうか?
2018年03月19日
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