19日、我孫子市議会3月議会は、全議案が全員一致の議決されて閉会した。
先月20日、福島県相馬市長は「放射能対策などによって、世界が懸念する状況ではなくなっていることをしっかり発信する必要がある」と県庁を訪れた。要望書を受け取った内堀雅雄知事は「思いを受け止め、丁寧に検討を進めたい」と話した。東京五輪・パラリンピック組織委は今年夏にも、聖火リレーのルート検討などに関するガイドラインを示す方向。福島県は新年度中に実行委を組織し、ルート選定などを進める考えだ。
聖火リレーでは石巻市が出発地誘致に取り組んでいる。いわき市は1月、福島県広野、楢葉両町と連携し、「(仮称)被災地復興トーチリレー2018」を10月中旬に実施すると発表した。2020年東京五輪・パラリンピックの聖火リレールートを地元の浜通り地方に誘致する機運を高める。
小中学生がリレーマラソンでトーチをつなぎ、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興状況を世界に発信する意義をアピールする。今年夏に一部再開するサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉、広野町)を出発。JR常磐線広野駅からいわき市役所に至る約20キロのコースを想定する。
ランナーは両町といわき市の小中学生から選ぶ。両町の学校は原発事故に伴う避難を経て、町内で授業を再開している。トーチは日本工機(東京)の製品を使う。同社の福島県西郷村の工場は1964年東京五輪で使われたトーチを製造したことで知られる。
16年9月には、いわき市と両町を含む双葉地方8町村が政府と大会組織委員会に要望するなど、聖火リレーの誘致活動を進めてきた。15市町村は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した地域。要望書は聖火リレーを「(被災地の)復興の姿を情報発信する絶好の機会」と強調した。
福島県内15市町村は2月19日、2020年東京五輪・パラリンピック聖火リレーの地元開催を求める要望書を県と県議会に提出した。各県で取り組むことになるとみられるルート選定に反映させてもらう考えだ。
昨年10月、2020年東京五輪の聖火リレーについて、国際オリンピック委員会(IOC)が規定の100日以内を超える日数を東京五輪・パラリンピック組織委員会がIOCに求めていた。100日を超える日程が認められたことで、47都道府県を回りながら東日本大震災などの被災地を重点的に巡ることができる。我孫子市も残念ながら被災地(液状化、ホットスポット)となったが、子ども達への健康配慮を保護者と共に強力に図ってきた。昨年末、12月17日全国駅伝大会で我孫子市の代表が男子優勝、女子は6位となるなどは、その成果と言える。我孫子市議会でも、聖火誘致の声が上がってきている。今後に繋げるために、本格的な誘致活動をしていくべきだ。
2018年03月21日
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