からだに感謝するだけで、疲労の回復が早いのだいいます。
肉体は若いうちが華です。過去の自分と比べないこと。
でも若いうちは経験値も低いもの。
年を取ると経験値が上がりますが、逆に肉体は衰えます。
あのイチローだって、カズだって、肉体と経験値はトレードオフの関係にあるのです。
齋藤應典さんという、映画やドラマの現場に欠かせない有名なスタントマンが、ある日、仕事中に大事故に遭います。その結果、脊椎骨折を含む全身約30カ所骨折、左腎臓裂傷という状態となり、医師からは再起不能と告げられました。絶望の淵で自暴自棄となった齋藤さんでしたが、ぴくともしない身体への強い怒りを、ある日を境に感謝の思いに変えます。彼は自分のからだに向かって、こう言ったそうです。
「これまで悪かった。これからは大事にする、だから一緒に頑張って欲しい。いつもありがとう」
関係者の誰もが齋藤さんが再び歩けるようになるなど想像すらできない中、そこから不思議なほど回復を始め、齋藤さんは現在、全国を飛び回る著名なパーソナル・トレーナーとなりました。
感謝のエネルギーは私たちの想像を超えて強く作用します。
どんなときでも、からだに感謝。いつもありがとう、と感謝。
からだは最期の瞬間まで一緒にいてくれる、かけがえのないパートナーです。
筑波大学名誉教授の村上和雄氏は『自分の体は自分のものだと思っているかもしれませんが、実は私たちの体はすべて借りもの、要するに“レンタル”なのです。レンタルですので、期限が来れば返さねばなりません。これが「死ぬ」ということです』
貸主とは、神さま。
体はお借りしているもの。しかも無料で。
どんなに地位や名声があろうと、豪華な家屋敷や、億を超えるお金があったとしても、死んであの世に行くときはそれを持って行くことはできない。同時に、どんなに美人であろうと、鍛え抜かれた体であろうと、あの世へ自分の体は持ってはいけない。スポーツの選手で、自分の道具を丁寧に扱い、まるで生きているもののように感謝の念を捧げる人は、道具から応援される。
これは、体も同じ。 体に感謝して大切にすれば、自分の体も応えてくれる。
どんなときでも、からだに感謝したい。
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