「これは誰もけなす人はいないよね」という企画はヒットしません。
賛否両論は、読まない人は読まない、読んだ人は「これは面白い」と、くっきり分かれます。
世界中の人全員を相手にしなくていいのです。
世界中で「よい」と言ってくれる一部の人を大切にします。
その人がもっと満足するように努力するのです。
アンケートは平均値でしかないからです。
「あのミュージシャンてどうなの?」と言う人は、ライブに行ったことがない人です。
そういう人の意見をアンケートに加える必要もないのです。
T.M.Revolutionの西川貴教さんは、体を鍛えて体脂肪率1ケタを維持しています。
ネットで、一部の人が西川さんについて「あれってどうなの?」と書いたそうです。
それに対して、西川さんは「『あれってどうなの?』って言う人いるんですけど、やってから言ってくださいね」と余裕で笑っていました。
「あれってどうなの?」と言うのは、そのことを体験していない人です。
体験してわかっている人は、「すごいなあ」と賞賛します。
体験していない人のコメントは、気にする必要はないのです。
読んでいない人、ライブに来たことがない人が言っているので、なんら影響はありません。
体験した人は、「あれってどうなの?」とは言わないのです。
中谷彰宏『悩まない人の63の習慣』きずな出版
叩かれたり、悪口を言われたり、批判されたりするのが嫌だからだ。
人の悪口を言ったり、批判したりする人は、たいていパワーがある。
悪のパワーだ。
善人は、悪のパワーに負けやすい。
子供のころから「悪い評判が出ないように」という、「いい人でいなさい」というメッセージをずっと受け取ってきたからだ。だから、ちょっとしたことで批判されたり悪口を言われたりすると、すぐ立ち上がれなくなってしまう。
ところが、悪人ほどしたたかだ。失敗しても人を傷つけても気にもならないとか、悪の中でもまれ、悩む気持ちがない、傷ついたら損という経験を多くしているから。
本当は、「いい人」ほどタフになって、したたかである必要がある。
なぜなら、そうでなければ、いじの悪いパワーに負けてしまうからだ。
そのために必要なことが、「全員に好かれようとしないこと」。
現代社会においては、全員がいいと言ってくれることなど、まずありえない。
批判や悪口は出て当然。
善人でありながら、タフでしたたかな人をめざしてください。
2017年12月16日
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