本日は、総務企画常任委員会での質疑が6時近くまで続いた。少子高齢化、人口に合わせて財政は縮小していく傾向で、相続がなくなるなど空家が増えてきれいるなど、社会問題はこれまでにない課題が増えています。
今、 賃貸住宅のオーナー向けに、多くの保険会社から発売されている「孤立死保険」。孤立死が起きた部屋の修繕費用や家賃を補償します。日本少額短期保険協会の話では「20代から50代まで、まんべんなく孤独死が発生している。 高齢者だけの問題と断定できないという実情が分かった。」
そこで、今年(2017年)業界団体が、その運用実態を調査しました。過去2年間に保険金が支払われた孤立死のケース1,095件では、男性が8割を占め、平均年齢は60歳でした。年代別に見ると、なんと4割以上を働き盛りの現役世代が占めていたのです。
NHKの報道番組で、ある事例を追いました。結婚もして仕事も持っていた状況から、離婚をして、双方の実家との関係も薄れて、男性はこのころから、少しずつ孤立していきます。40代後半の時には、両親が相次いで亡くなり、たまに実家で会っていた兄弟とも疎遠になっていきます。さらに、男性が孤立を深めたのは3年前。 51歳で糖尿病を発症したのです。 神奈川県内のガス機器メーカーに勤めていた男性は、仕事をたびたび休むようになり、翌年、退職に追い込まれました。 男性は、体調に合わせた仕事を何とか探そうとしていたことが職安の係員の話からわかります。再就職先を見つけることはできませんでした。男性は、次第に部屋に閉じこもるようになりました。そして今年6月、亡くなっているのが見つかりました。 遺品整理の際、薬や健康保険証など、病院に通っていた形跡はなかったといいます。
遺品整理会社が発見したのは、室内の整理中にあったのは、大量の酒のボトル。
専門家は、現役世代の孤立が高齢者と比べて発見されにくく、今後、孤立死が広がる可能性もあると、警鐘を鳴らしています。
かつて、 一人暮らしの人が、会社や家族、近所など、社会的なつながりから孤立し、誰にも知られずに亡くなることで、「孤独死」と言われ、 阪神・淡路大震災の後、高齢者の間で相次いだことから、これまで主に高齢者の問題と考えられてきました。しかし、その後20代から50代の、いわゆる現役世代にも少なくないことから「孤立死」との言われ方になってきました。10年ほど前から現役世代が目立つようになってきたといいます。こうした、ケースで遺品整理会社にアパートの遺留品を整理することも出てきたおり、65歳以下の孤立死のほうが、それ以上の年の人よりも上回る月も多々あるというのが新たな現象という。昨年度、東京23区内で孤立死したと見られる人の数で 最も多いのは70代ですけれども、50代より下の世代も2割以上いることが分かってきています。
コンビニが多数できて、隣近所と醤油や砂糖を貸してもらったり、引っ越しの挨拶をしたり、デパートの配達、小包を預かったり、回覧板を回すなども激減した。人と関わらず、顔も知られず都市化した暮らし向きは便利になりましたが、元気なはずの現役世代が民生委員の目からも漏れて、ひとり孤立して亡くなっていくことが増える傾向だと番組では警鐘を鳴らしています。地域の安心を守るには、市役所は、民成員や地域包括センターなどを中心に、障がい者、高齢者に対応すべく対策をとってきていたが、働き盛りの世代でも働き方や家族の形態が変化しているので、ケアが必要になっているのです。月曜日には、教育福祉常任委員会が開催されるので、そうした点も触れられ、我孫子の状況を確認していくことになるのだろうと思います。
地域の気づき、市民の皆様の関心を議会に市役所にお寄せいただき、不安なことも市民社会の知恵で解決するようしていきたいです。
参照:NHK おはよう日本(8/20)
2017年09月08日
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