茨城県知事選の選挙戦に7選を目指す現職・橋本昌候補、自公推薦の大井川和彦候補(経産省出身)、そして共産党推薦の鶴田真子美(まこみ)候補の3人。結果はフタを空けてみるまでわからないほどの接戦だということで、橋本候補と大井川候補の事実上の一騎打ちと言われてきましたが、投票所の出口調査からは大井側の当確が出ています。
安倍政権は、大物国会議員を続々と現地に送り込み、国政選挙なみの総動員体制で臨んでいます。投開票日2日前の25日には岸田文雄政調会長と石破茂・元地方創生大臣と小泉進次郎・筆頭副幹事長が応援演説。石井啓一・国交大臣や加藤勝信・厚労大臣なども投入され、都議選で歴史的敗北を喫し、仙台市長選でも野党統一候補に競り負けた安倍政権が、茨城県知事選を反転攻勢のきっかけにしようとしています。
茨城県知事選の大きな争点としては、「原発政策」が挙げられます。東海第二原発を抱える茨城県民にとって「原発再稼働」は重要な問題ですが、「再稼働反対」「原発廃炉」を明確に掲げる共産党推薦の新人・鶴田真子美候補以外の2候補は原発政策についてどうも歯切れが悪く、よりによってその2人が事実上の一騎打ちを展開しているとあって、争点であるはずの「原発」の行方を曇らせているようにも見えます。
2017年08月27日
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