2017年08月16日

慰安婦像の彫刻家、ベトナムピエタ像で韓国の歴史反省を

 ベトナム国民はベトナム戦争時の韓国軍による民間人虐殺をめぐり、戦争終結から40年以上経った今も韓国に対して複雑な感情を抱き続けている。

 そのようななか、韓国大統領の発言がベトナム国民の怒りを買った。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月の戦没者追悼記念日の演説の中で、「今日の韓国経済があるのはベトナムで戦った元軍人たちの献身と犠牲があってのことです」(ハンギョレ紙)とし、退役軍人らを讃えた。9000人とも言われるベトナム民間人の虐殺行為への賛辞とも取ることができるこの発言に対し、ベトナム側は猛反発した。

◆大虐殺の過去 ベトナム戦争での韓国軍の戦法が遺恨を残す
 ベトナム国民の嫌韓感情は、ベトナム戦争に端を発する。ニューヨーク・タイムズ紙は7月10日付の社説でこれまでの経緯を詳しく取り上げている。ベトナム戦争中、アメリカ軍が対ゲリラで苦戦したことから、当時のジョンソン大統領は韓国軍を派遣する方針を打ち出した。一方、韓国側にも参戦の動機はあった。韓国と北朝鮮の国境付近に駐留していたアメリカ軍がベトナム側に振り分けられ、38度線付近の警戒が手薄になることを韓国側が恐れたと同紙は分析する。

 こうしてベトナムに軍を派兵した韓国だが、ゲリラ掃討のためのサーチ・アンド・デストロイ作戦を展開し、ベトナムの一般市民を巻き込んだ大虐殺を繰り広げる。ベトナムのVNエクスプレス紙によると、30万以上の韓国兵士がベトナムに派遣され、9000人の市民が殺害されたとのことだ。ニューヨーク・タイムズ紙も1968年2月のハミ村での135人の虐殺の代表例を挙げている。

◆すれ違う2国の主張 韓国は虐殺の事実を認めず
 ただし、韓国政府としては、いかなる大量虐殺の事実をも未だに認めていない。ロサンゼルス・タイムズ紙はこうした韓国政府の姿勢のほか、韓国退役軍人枯葉剤被害者の会で事務総長を務めるキム氏の見解を伝えている。記事によると「我々の兵役はベトナムの治安を維持する目的でした」「それ以外だという指摘は我々の名誉への侮辱に当たります」(2015年5月16日)と、あくまで戦闘の正当性を強調している。

 こうした態度にベトナム側は苛立ちを募らせる。韓国紙ハンギョレは先月28日に行われた抗議デモの様子を伝えている。ベトナムからの交換留学生がソウル市街で抗議活動を繰り広げ、過去の虐殺行為を認めるよう韓国政府に訴えた。この女性留学生は「韓国に暮らす中で、同国がいかに(慰安婦問題で)際限なく日本を嫌っているかを見てきた」とした上で、韓国も(同様にわが身を振り返って)歴史問題への認識を正すべきだと述べる。

◆火に油を注ぐ韓国大統領発言
 先月の韓国大統領による発言は、反韓ムードの色濃いベトナムの世論に火を付けるに十分なものだった。ハンギョレ紙によると、ベトナム外務省は声明を発表し、ベトナムの人々との友好関係を傷つけるような言動は控えるよう抗議している。韓国側は他意はないとの釈明に追われた。

 問題が長期化するかは未知数だ。VNエクスプレスは、ベトナムに対して韓国が最大の投資国となっていることを指摘しており、経済的な依存度は高い。加えてハンギョレ紙もある僧侶の見方として、ベトナム人は過去には目をつぶり、未来へ向けて動くという姿勢を身につけたとしている。一方で、歴史認識の是正を迫る世論がベトナムで高まれば、2国間の緊張が高まることも考えられる。

出典 
http://newsphere.jp/world-report/20170713-4/ 元歴史教師のハン氏(50)は2年前にベトナム中部地方に歴史踏査をして「ベトナム戦民間人虐殺慰霊祭」を見た。 慰霊祭の後には祭りもあり食事も一緒にするのかと思ったが、現地の人たちにはお金がなかった。 ハン氏は「当時参戦した韓国人にも慰霊祭を続ける責任があるのではないか。 韓国人である私も金を出すべきではないか」と考えた。 そして少しずつ貯めたお金が50万ウォンになった時、ハン氏は「韓国ベトナム平和財団建設推進委員会」(推進委)に進んで寄付した。
 ベトナム戦争で起きた民間人虐殺について参戦国である韓国も謝ろうという運動が、韓国人の間でも続いている。 特に昨年末の日本軍慰安婦被害者問題に関する「12・28合意」以後、戦争犯罪に対する日本の真の謝罪を要求するには、韓国もベトナム戦争当時に起きた民間人虐殺問題を黙過してはならないという声が一層力を得ている。 韓国とベトナム現地に「ベトナムピエタ」彫刻像を作って設置しようという推進委の活動も、ベトナム戦争に参戦した韓国の歴史的責任を反省しようという動きの一つだ。
 ベトナムピエタ像の製作には、2011年にソウル中学洞の駐韓日本大使館前に建てた「平和の少女像」の作家キム・ソギョン氏(51)とキム・ウンソン氏(52)が参加している。 ハン・ホング聖公会大教授とイム・オクサン画伯、ドキュメンタリー監督のイ・キルポラ氏など推進委員65人と発起人10人が参加して昨年9月に発足した推進委は、今年中に国内とベトナム現地にベトナムピエタ像を設置することを目標に市民募金を集めているが、16日のハンギョレ報道以後の10日間に700万ウォン(約67万円)の寄付が集まった。
 発起人として参加したイ・ドンウォンSBSディレクターは「過去の問題について韓国は被害者であり加害者だと思う。ピエタ彫刻像が韓国とベトナムの人々の間に真心を伝える役に立って欲しい」と伝えた。

出典:
ハンギョレ 2016/1/26
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
カテゴリ
日記(3649)
ニオュ(0)
歴史(0)
chiba(60)