介護のベテランに最近の高齢社会の対応について、教えていただいた。誰もが、いつかは直面する問題だけに、制度や施設が充実し、経済的なハードルが下がることが期待されます。そこで、よく話題になる特別養護老人ホーム(全国に約9500か所あり、約57万人が入所する)への入所希望の待機者は約36.6万人もいます。
入居一時金がかからず、安価に介護サービスが受けられる特養に入れるまで、自宅で家族だけでガンバル姿も、好ましいものですが、「いくら自分の家でも、建てるのは大工さんに任せますよね。それと同じように、介護もプロに学ぶ・任せることが大事です。素人流で介護をするとつい力任せになって腰や肩を痛めたり、食事の介助も無理やりになりがちです。介護事故につながると、親子ともども不幸になってしまいます。なので、介護が始まれば早めにプロから介護のアドバイスを受けたり、プロに介護を任せたりすることが必要です」と介護従事するベテランの方のアドバイスです。
介護で疲弊して、親の面倒を見るどころか自分の生活もおぼつかなくなり、二重苦に陥る。「まずは、『施設に入れる』というと他人に丸投げのようで罪悪感になるが、『施設に引っ越す』『施設のプロに介護を任せる』と考え方を変えてみてはどうか。そのため、5か所以上の施設を事前に見学しておくとかなり理解も進みます。外観だけでなく、部屋の広さも本人らしい生活を再現できるように見劣りしないものが理想です。自分が住んでも心地よいか、考えて親御さんに進めてみるのが大切です。」
「施設に引っ越してもらう」には大なり小なり経済的負担が生じる。リッチなホテルのようなフロントの施設のような所もあって、その場合は数千万円を超えるような入居一時金と、20万円を超える月額利用料で、レストランで食事をとる毎日だ。しかし、それを支払える人は少ない。
そこで、「ここ数年、サービス付き高齢者向け住宅や、介護付き有料老人ホームの料金は下がって入居しやすくなっています。同居や通いで親御さんを介護をするなら、むしろ訪問介護のヘルパーさんに食事や排泄、お風呂などの介助をしてもらう事は頭にとめておきましょう。ポイントは『孤軍奮闘』はしないということ。親の介護をプロに任せる、プロから学ぶといえる社会になるべきです」
いかがでしょう、介護サービスが利用できる社会になって、妻や娘、嫁が総動員だった介護の問題を社会が税金を徴収して取り組み出しました。核家族化、そして介護者自身も高齢者と言う場合もあります。自分もいずれは高齢者になるのです、ここちよい距離を見つけるよう、介護サービスの利用も考えてみてはどうでしょう。国は地域包括支援センターがその受け皿になって、アドバイス、協力体制を敷くように対処しており、我孫子は細長い市区域に「高齢者なんでも相談室」を5か所配置して、こまめに対応します。悩みを家族で抱え込む前に、下記のどこかにまず相談してみましょう。
●孫子市我孫子地区高齢者なんでも相談室 〒270-1166
我孫子市我孫子4-5-28 04-7179-7360 (福)生活クラブ
●我孫子市高齢者なんでも相談室 〒270-1192
我孫子市我孫子1858番地(我孫子市役所 高齢者支援課内) 04-7185-1112 我孫子市
●我孫子市湖北・湖北台地区高齢者なんでも相談室 〒270-1132
我孫子市湖北台1-12-19 04-7187-6777 (福)瑞邦会
●我孫子市天王台地区高齢者なんでも相談室 〒270-1176
我孫子市柴崎台4-5-13クオリティヒル大塚1階 04-7182-4100 (福)栄興会
●我孫子市布佐・新木地区高齢者なんでも相談室 〒270-1108
我孫子市布佐平和台1-1-112 04-7189-0294 (福)アコモ−ド
2017年07月05日
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