考え方を、どうやったら市民にも知ってもらえるかができないと、一人で頑張っているだけで理解されない。一緒に行動してもらうようにつなげるにはどうしたらいいのか。そこで、「知らしめること」の重要さが出てくるのだと言われるのです。
たとえば、ある場所を訪れたいときたお客様から、環境が「きれいだね」、「気持ちがいいね」という感想をいただくようなことがあれば、一部の関係者だけが喜ぶのではなく、全員にこの事実が伝わる仕組みができていることが、実はとても大切なのだそうです。 こうしたことの積みかさねが、地域の人たちの地元への誇りを育てていきます。一人ひとりの日々の言動が向上し洗練されていくと、幸福感が高まり、結果的に住んでみたい場所になってていく。
セールスとは「知らしめること」です。そのために、多少とも話し上手、伝え上手でなければなりません。 伝えることがうまくいかないと、これからの街の運営はうまくいきません。どんなに高い志も、話が下手では伝わりません。古今東西、人間は、伝えることにどれほどのエネルギーを費やしてきたか。 企業も行政も、「伝える」ために大きな費用を使い、そのため情報産業は巨大なものに育っています。
企業であれば、お客様に向けては多大な費用と労力を使って伝えています。トップの理念や考え、指示やその目的を社員にも伝え知らせることは、モラールアップの最大の手段です。 組織のトップは、組織を構成する人たちに徹底して自分の考えを知らせる努力をすべきなのだといわれます。
情報を、バラバラでなく系統立てて伝え、それを等しく共有するということをきちんとやっていれば、おのずから行動様式はまとまり、モラールも向上していきます。ガラス張りで隠しごとをしないことも、情報伝達を円滑に行うためには大事だとは、地域社会でも同じ思います。
トヨタの元社長、張富士夫氏の言葉 『私は「人づくり」のキーワードは、「価値観の伝承」だと思います。
つまり「ものの見方」を伝えること。どんなに高邁な夢や理念があろうと、それが誰にも伝わらなかったら、それは無いのと一緒。また、素晴らしいアイデア、すぐれた商品、抜きん出た発想、なども伝わらなければ同じこと。 価値観とは、何(どこ)に価値があるかという判断をするときの、根本となる考え方や見方のこと。
だから、価値観を伝えるということは、考え方や見方を伝えること。 「知らしめること」には全力で取り組まなくてはならない。』との事。
要するに、広報、宣伝、PRを上手にすることが、我孫子市には必要です。ランキング低下の我孫子市の実態を目の当たりにする6月の議会を通じて、そう思ったところです。
参照: 伊那食品工業会長、塚越寛『新訂 いい会社をつくりましょう』文屋
2017年06月23日
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