2017年06月20日

新任務の「駆け付け警護」からの帰国

 安全保障関連法に基づく新任務の「駆け付け警護」を付与された南スーダン国連平和維持活動(PKO)で最後まで現地に残っていた隊員約40人が5月27日帰国した。新任務は実施されなかったが、治安悪化の懸念がある中で任務をこなした。

【BuzzFeed Japan / 籏智広太】の取材によると、派遣されていた陸上自衛隊の男性陸曹が2017年5月6日、自殺をしていたことがわかった。南スーダンPKOに派遣された隊員の自殺が明らかになったのは初めて。陸幕広報室によると、男性陸曹は岩手駐屯地に所属。2016年11月に派遣施設隊(第11次要員)として南スーダンに派遣され、17年4月に帰国していた。第11次要員は、安全保障関連法の施行に伴う「駆けつけ警護」「共同防護」などの新たな任務を付与されたとともに、最後の派遣部隊ともなったことで注目を浴びていた。

 今回派遣された部隊は駆け付け警護と「宿営地の共同防衛」の新任務が付与され、戦後初めて海外での武器使用を迫られる可能性があった。有識者は「帰国した隊員がPTSD(心的外傷後ストレス障害)などを発症しないよう、心の状態に配慮する必要がある」と心理的なサポートが不可欠だと指摘する。

 隊長を務めた田中仁朗1等陸佐は出発前、報道陣の取材に対し「さまざまな状況を想定して訓練し、部隊は高い練度にある」と強調。具体的な訓練内容は明かさなかったが、現地での戦闘を想定していたことを示唆した。

 昨年7月には、首都ジュバ周辺で大規模な武力衝突が発生し、270人以上が死亡。現地の情勢が不透明な中での任務となり、隊員には相当の心理的負担があったとみられる。
 
  過酷な任務を終えたばかりの隊員は「交感神経の緊張状態」が続いており、大きな音が鳴った時や親族に不幸があった場合などに、つらい記憶がフラッシュバックすることがあるという。 識者は「十分に休息を与え、“心のかさぶた”ができるまでの時間をつくってあげることが大切だ」と強調する。

 これまでもイラクやインド洋に派遣された経験のある56人の自衛隊員が、在職中に自殺していたというデータもある。このうち、精神疾患を原因としたものは14人。防衛省は、決して派遣経験者だけが高リスクになるとは言えない、としている。自殺の動機については「個人的な問題」といい、PKO派遣との関連性は否定した。一方、遺書の有無などについては「承知していない」としている

防衛省が全自衛隊員に向け実施したアンケートの結果を見ると、1人の自殺者の陰に、PTSDやうつなどに悩まされている多くの隊員がいることがわかる。2017年2月に発足した「海外派遣自衛官と家族の健康を考える会」には、医療者、研究者、カウンセラーなど38名が賛同。情報提供や相談対応を通じて、防衛省が実施しているメンタル・ケアを補完する目的がある。共同代表で精神科医の蟻塚亮二さんは、「不眠だったり、1〜2時間おきに目が覚めたりする、なぜか戦闘を思い出す、イライラするなどの症状は、PTSDと思われる。そうした症状が出た場合は、気軽に相談をしてもらいたい」(団体発足時のシンポジウム)と呼びかけている。.

 隊員やその家族たちからのメール相談を受け付けており、ケースに合わせ、提携している医療機関や医師を紹介する仕組みを整えている。

 

出典:デーリー東北新聞社(5/28)
    BuzzFeed Japan (6/19)
posted by Nina at 03:13| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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