例えば、「子育て環境が充実している町に住みたい」 「商業施設、医療面が充実している町に住みたい」など、地域を探す時は、インターネットで情報を収集したり、市区町村が公表しているデータを参考にしたりする人が多いのではないでしょうか。
ところが、市区町村ごとの個別のデータを入手することはできても、他の地域と同じ指標で比較してみたり、複数の情報を多角的に検討してみたりといったことは、これまではデータが別々にあるため、なかなか難しいのが現状でした。
環境や社会、経済など、さまざまな観点から地域の特性を発見できるツール「EvaCva(エヴァシーヴァ)」を、ICTが開発されたりランキングが分かるようになってきました。
全国1742の自治体の特性を見える化したものです(2014年4月1日時点)。Webサイト上で自治体を選ぶだけで、統計データに基づく、CO2やごみ排出量、病院数、地域内総生産、雇用状況、平均寿命などの指標で、全国、および同じ人口規模の市区町村内でのランキングを表示できます。富士通研究所が開発したLOD(Linked Open Data)技術を適用したデータを公開しているため、様々なオープンデータや既存のデータとの組み合わせが容易で、自由な分析が可能です。
これにより、地域住民は、自分が今住んでいる町やこれから住みたい町について、「病院数は隣町と比べて多いかな」「地元に仕事はあるかな、雇用状況はどうだろう」などの情報を、他の地域と比較しながらWebサイト上で調べられます。自分の住んでいる地域の特性を知ることは、生活の充実を図ることにつながるでしょう。これから引っ越しを考えている人や、新しく店舗や会社の立ち上げを考えている人なら、自分の要望に合った地域を多角的な分析で選定することが可能です。
また、全国の自治体がこのようなデータを活用すれば、地域の特性を多角的に把握し、課題を発見することができるようになります。これにより、地域の課題解決に向けた施策立案を通じ、地域の活性化や新たな市民サービスの提供など、地方創生につながります。
「EvaCva」(http://evacva.net/)で公開し、一般の方が利用できるようにしています。地域を活性化するイノベーションにも取り組めます。ぜひ、皆さんもアクセスして、自分が暮らしている地域の魅力を再発見をしてみてください。
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