2017年02月21日

人気女性芸人、平野ノラの活躍の意味

 この所、耳にすることが多くなった「ピン芸人」という新たな分野に、女性が目立ってきた。我孫子ゆかりの芸人のひとりとして、平野ノラもあげられる。女性ピン芸人の強みは、男性芸人と比べて、上下関係にあまり縛られないので、名前が知られるようになるまでにも男性より有利だとされる。男性芸人の間にもタテ社会の掟がはだかり、後輩が先輩に逆らうことは許されない。女性ピン芸人の場合には、そうした前例、規律もないので、自由にのびのびと行動できている。

 ところで、この気になる音感のある「ピン」という言葉は、「ピンキリ」のピンと同様ポルトガル語からきている「点」を意味する“pinta”だそうで、賭博用語で数字の1を意味する。つまり、ピン芸人はコンビやグループを組まず、一人で活動する芸人を意味するという。一人で話すとは言っても、歴史のある落語家は別格でピン芸人とは呼ばない。また、コンビ、グループの一人として認知されている場合、一人で活動・メディア出演していてもピン芸人とは言わない(芸名を変えるなど、コンビ、グループのときとは別の活動であることを示し、線引きしている場合を除く)。古くは牧伸二やイッセー尾形に源流を求めることができる。特に2011年の東日本大震災、未曽有の地震津波災害が映し出されるTV画面が多くなるなかで、どうでもいいような(失礼)お笑い番組が増えて、その中で果敢に人々を笑わそうとする若い芸人たちが目にとまるようになった、彼らの捨て身の話術に注目が集まるようになってきた。

 吉本興業が始めたM-1グランプリは漫才が対象で、若手芸人に漫談の実力を発揮してもらおうという趣旨で開催、ここでの評価で大きな飛躍につながる。そこで、吉本はピン芸コンクールR-1を開催して、そこでグランプリを目指す若者が増えた。「R」は落語からきているが、ネタに古典落語を使うのは禁止されており、そうでなければ落語家、漫談・一人コント師だけでなく、普段は漫才コンビとして活動している芸人もそれぞれ個人で参加している。その中で、大活躍の女性ピン芸人、渡辺直美、平野ノラらの活躍が目立ってきて、新たな現象にもなっている。

 なぜ、お笑いの世界に女性ピン芸人が増えてきたのか? 女性の社会的地位が向上してきたからだと解説する人もおり、なるほど男性に媚びるのではなく、自分の収入でマンションを購入する自立した女性が増えてきたことなどから、彼女たちに支持される芸人が出現しいるのではないか。男性に「デブ」と気にせずとも、自分の容姿を卑下したりせず、ファッションセンスもバツグンに、生き生きとした姿を見せつけることで、世の女性たちに楽しく自分らしく生きる勇気を与えている。控えめで、お淑やか、男性に気遣いできる賢さでなく、愉快で、ひょうきん、主張の強い、笑いをとるようなキャラクターでも同性の共感を得られれば、女性視聴者に支持される強みになってきた。

もっとも、R-1でもガラスシーリングがともいうべき天井が突き破れないでいる。グランプリで「女性は優勝できない」という、過去15回の大会のうち、優勝は第1回のだいたひかるのみ。今後、R-1に臨む女性ピン芸人たちが、このガラスの天井をも突き破る日が来るか。そのときこそ名実ともに「女性ピン芸人の黄金時代」が到来したと言える。

参照:http://bylines.news.yahoo.co.jp/larrytoda/20170221-00067917/
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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