冬なのにアイスが飛ぶように売れる。そんなアイスをつくれると発想すらできない、のが普通だ。
それが福島県にある。郡山市の乳業メーカーがつくる「酪王カフェオレアイスクリーム」だ。
昨年11月に発売した約6千個は2週間でほぼ完売し、その後も品薄状態が続く。
「酪王乳業」は1975年の創業。新しい会社ではないが、そう古くもない会社だ。
東京電力福島第一原発の事故後も、他のメーカーが風評に苦しむ中で売り上げを保った。
福島県内の生乳を50%以上使った「酪王カフェオレ」は、まろやかな味わいの乳飲料で、県内外に根強いファンを持つ。アイスは、酪王カフェオレの発売から40周年を記念して開発した。酪王カフェオレを10%以上、牛乳を10%以上使った自慢の一品で「カフェオレのファンに、がっかりしたとは絶対に言わせたくなくて、試行錯誤しました」と営業担当者はいう。
11月から福島県の観光施設やサービスエリアを中心に置き始めたところ、各店で売り切れが続出した。しかも、ほとんど宣伝をしていないのに品薄状態が続いている。異例の売れ行きは、あまりの美味しさに、ツイッターする、口コミが一役買っているという。それが出来るのは、福島の人々がもつ団結力、市民力ではないだろうか。野口英世を生んだ福島県、苦渋の選択を迫られた会津藩の歴史、「八重の桜」、三春の滝桜、見事な街の歴史をその出身者は忘れないでリピートしているからなのではないか・・・。
売れる事、愛されるためにどうしたらいいか。芸人は考えるし、ヒット作を生むために脚本家は情報収集する、見たこともないアングルで映像をつくろうとする。
我孫子市はどうだろうか、東葛飾エリアで住んでみようと選ばれる街になる日は口コミしだいのようだ。ぐるりを見渡すと発展にはマイナスの要素ばかり、お蔭で自然が満喫できる。それを未来に繋ぐ麗しい街だと、自信をもって伝えようとできるかどうかだ。
2017年01月05日
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