発明の天才エジソンは、99%は努力と汗だと言いました。
凡人は秀才にはかなわないと考えたのは人生60年プラスαの昔のサラリーマン社会、若年者の多い社会でのことです。
ところがこれからは、平均寿命が80歳を超え人生100年が到来する社会、サラリーマン時代と定年後の時代がほぼ同じ年数になる社会、そして少子高齢化によって高齢者にも働くことが求められる社会になります。
「人生の勝負は後半にあり」と言われる所以はそこにあります。
勤め先の地位や肩書で示される所属価値では生きられません。
何ができるか、何を目標としてやり続け達成しようとするかの存在価値をしめして生きていかなければなりません。
学校は良い大学に進学し、良いところに就職するための「秀才成功哲学」を基にした生き方しか教えてこなかったのですが、もう一つ「凡人成功哲学」があります。
平均寿命が短い時代、若者が圧倒的に多く高齢者が少ない時代は、「秀才成功哲学」が主流でした。
しかし時代がこれまでとは違う今日では、「秀才成功哲学」から「凡人成功哲学」が主流になると知る時代になってきたのです。この時代認識でいけば、これからの長い人生には余禄があるということです。
秀才も凡人も誰もが平等に与えられたことが3つあります。
それは目には見えない「心」「時間」「ことば」です。
この3つの自己資源を有効活用して、オンリーワンの財産である己の存在価値を築くために、「行動」と「考え方」の両面から普段の生活習慣を磨くことを体系化したのが「凡人成功哲学」です。
アメリカの自己啓発作家・講演家のオグ・マンディーノは、「人間の成功は、知識の多さや努力の積み重ねによるものではない。人間を成功に導くのは習慣である」と語っていますが、この言葉は、3つの自己資源を良き生活習慣を通して、日々磨き続けることが成功の基本中の基本である、すなわち「凡人成功哲学」が大切であることを明示しています。
そして、「凡人成功哲学」は、多くの人の頭を支配している「寄らば大樹の陰」の大組織依存とは真逆の関係にあります。
田中真澄は『小に徹して勝つ』(ぱるす出版)で、
現行の年金制度「かつての年金制度は、60歳から全額支給が始まって平均13年前後の年月が経過した78歳〜80歳で、その支給が終了するであろうことを前提に設計されていました。ところが今では国民の半分以上が80代の後半まで生き、中には100歳前後まで長生きする人も稀ではなくなりつつあります。そのうちに80代で死んだら若死にと言われる時代になるでしょう。これまでの年金制度が前提としている死亡年齢をはるかに超えて、日本人が長生きしている現況は、現行の年金制度が今のままでは機能不全に陥ることを示唆しています。
なぜなら年金の支給期間が、当初計画の2倍から3倍へと延びるのに対して、逆に、少子化で年金制度を支える世代の誕生は年々減っているのですから、年金を支えてきたこれまでの仕組みも財源も、今の制度のままでは維持できなくなることははっきりしてきたからです。
ところが、団塊世代の前の世代(昭和20年以前に生まれた世代)は、戦後の高度成長経済の恩恵を受けて、年金は掛け金の2倍以上という高額支給を受けています。また、その世代はそれを当然とする既得権意識を持ち、年金改革を先送りする勢力に力を貸してきました。しかし、年金支給の甘さが大問題となり、政府は年金支給開始年齢をやっと60歳から65歳に改訂しました。
ところが、それでは問題解決には程遠いことから、さらに70歳、そして75歳、さらには80歳と段階的に支給開始年齢を改正していかざるを得なくなりつつあります。年金関係者の間では、支給開始年齢を最終的には80歳まで引き上げる案が検討されているようです。そうなれば65歳で定年になった後も、私たちはさらに最低15年は働かなくてはならない時代を迎えることになります」
我々は今後、超高齢化社会になることを前提に、若者も年配者も覚悟を決め、生き方や方向性を定めなければならないということ。そのためには、「心」と、「時間」と、「ことば」に関する良き習慣を身につけること(同書より)。
1.「心」とは、『利他の心』、『積極の心』、『目に見えないものへ畏敬の念(神仏を敬う)を持つ』、『心を常に明るく保ち、情熱持つ』、等々。
2.「時間」とは、『一点集中の時間の使い方』、『継続は力なり、コツコツと』、『優先順位をつけて行動する』、『周辺の環境整備(掃除・整理整頓)に時間を使う』、等々。
3.「ことば」とは、『ご縁を大切にするために言葉(人に好かれる言葉)を磨く』、『肯定語を多用する』、『明るく楽しい言葉を多用する(感謝、ありがとう、楽しい、ツイてる、しあわせ、ゆるします)』、等々。
「凡人成功哲学」は挑戦する機会を広げて、誰しも成功への道を再度試す機会があることを伝えてくれている
2016年12月13日
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