城山三郎 『人生の流儀』新潮文庫
屈託なく生きる人に共通している要素は多い。
一、積極的にやってみる。迷ったときには、まずやることに賭ける。
二、イエス、ノーだけでなく、第三の道でもよいから、自分なりの三つを見つける。
徳富蘇峰が大久保利通について評価したように、「最善を得ざれば次善、次善を得ざればその次善と、求めてやまない」ことである。
三、賭けはするが、蛮勇をふるうのではない。失敗への備えというか、用意を欠かさない。
四、やみくもな大目標はかかげない。ごく身近なところに、在るべき姿、具体的な目標を設定する。
五、強い好奇心の持ち主である。とりわけ、人間に対する関心や興味が強い。
六、人なみ以上の努力をする。人に数倍する努力をする。
七、努力の報われることを神経質に求めず、また初心を忘れない。
屈託のなさは、性格というよりも、生きていく姿勢の積み重ねから出てくるのではないか。
それは、ただ明るいというのではない。 単に粗野であったり豪傑タイプであったりする人に魅力はない。
また、 船井幸雄氏は、屈託についてこう語る。
「どんなときでも、明るく、元気に、さわやかに、人の心を開く万国共通のカギは、屈託のない笑顔です。
笑顔と感謝がよい人間関係をつくり、よい人相をつくります。そして、ついてる人生が自然と引き寄せられれます」
だから、「屈託ない」とは、心配ごとがなく、くよくよしないでさっぱりとしていることを言う。
また「憂いなく」とは、好奇心いっぱいに面白がって、ものごとに取り組むさまをいう。
=明るく元気な笑顔で、前向きに生きること。
2016年12月31日
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