国宝で日本初の西洋風宮殿建築でもある迎賓館赤坂離宮(東京都港区)の観光地化を進めるため、周辺にカフェなどの商業施設を整えることを政府が検討している。訪日客の人気も高まっているが、近くに休憩スペースなどがなかった。正面に隣接する公園のうち、国有地部分の地下スペースを活用する計画だ。
政府は近く調査を実施。公園を管理する新宿区などと調整し、整備案をまとめる。2017年にも着工し、東京五輪・パラリンピックがある20年までの完成をめざす。
明治42(1909)年に皇太子が住む東宮御所として建設され、戦後の74年以降は迎賓館として国賓の宿泊や首脳会談に使われるようになった。2009年に国宝に指定された。
訪日客を増やす狙いもあって今年4月から通年で一般公開を始めたところ、毎月約4千人の参観者が訪れている。新宿区立公園などとして使われている国有地の一部を掘削し、カフェや展示スペースがある地下施設を整備する方針だ。
施設建設や運営には、民間資金を活用するPFI方式の採用を検討している。政府関係者は「迎賓館の活用は安倍政権の観光振興の目玉。人気を一過性のものにしないよう、観光地としての価値を高めたい」と話している。
出典:朝日新聞社(9/26)
2016年10月01日
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