EUでは、若者とシルバー世代との数の格差、判断の違いが選挙の結果を決めたことに、反発がおきている。
投票地区382すべての投票率は72.1%だったとロイター通信が報じた。
選挙前には、多数派が60%も投票にいっていなかったとなれば、再投票をとの請願がでていた。
日本では、このところ選挙のたびに投票率が過去最低を更新している。若者の投票率が高くなる参院選となって、若者が民主主義を実感できる選挙になって欲しい。
下記の対談(一部)は参院選公示日の22日夜にツイッターを利用して配信しました。多くの意見、質問が配信中に寄せられ、それも踏まえて対談は進みました。これまでに2万人以上が視聴しました。
■身近なことから広げて
A: 悩ましいと思うのは、学校や家庭で政治の話や選挙の話をしない人が多いことです。
B: 自分はするけど、一般的にはそうですよね。興味がないわけじゃないと思います。でも、親や先生が話をしたがらない。はじめは大人から振ってもらわないと、議論もできない。
A: Bさんが政治に興味を持ったきっかけは?
B: 中3で起業して社会人の一員となり、ビジネスと政治は切り離せないのだとわかりました。以来、自分ごととしてニュースも見るようになりました。
A: ぼくの周りだと、子育てを始めてから政治に興味を持ち始めた人が多いですね。政治を知ろうというよりは、自分のやっていることとのつながりを感じることで、政治への関心が広がるみたいです。
B: 国の議論とかは大きすぎて、自分ごとには思えません。
A: 身近なところから政治を見ていけばいい。駅前の再開発をどう思うかとか、バンドの練習場が公共施設にあればいいのにとか。
B: それだとたくさんありますよね。学校、駅、道路、バイト……。
■政治イコール日本かな
A: ずばり、政治とは何だと思いますか?
B: 政治イコールですよね? 日本かな。理由は、日本全体にかかわっているから。
A: かっこいいですね。ぼくは「社会を良くする動きで、主役は一人ひとり」と定義しています。
B: 「主役は一人ひとり」はわかるけれど、政治は自分から遠くて変えられない、と思っている人は多い。「誰かのもの」といった感じ。
A: それは「自分の一票には意味がない」と思うことと関係していると思いますか?
B: 関係していると思います。一票に実感が得にくいですから。
A: 一票を投じることは自分で政治家を決めることだし、投票結果は世の中が政治をどう見ているかを表す。投票にはそうした価値もあるので、社会を変えるという点では、「一票で変わるかもしれない」ぐらいでいいと思っています。
B: 政治家は私たちと一緒にやっていくはずですよね。「いっしょに国をつくりましょう感」がもっとほしいです。私たちがしっかりしないといけないと思ってかないと。未来を背負っているという自覚をもって、人任せにしないようにしないと。だって、二度も「任せて」なんですかね、都政も不祥事でしょ、「任せる」だけでは危ないですから。
A: 今度の参議院選挙では18歳、19歳の投票率が注目されています。速報値も出ると聞いています。
B: 高校生は制服姿で、大群で投票所に押し寄せてほしいな。
A: 被選挙権や学校教育、政治との距離。18歳選挙権を機に、変わっていくことを期待しています。
B: 18、19歳の有権者が増えるだけでは、何も変わらないという冷めた見方もあります。でも投票率がとても高かったら周りは「やばい」と思うはず。政治家の人たちを驚かせたいです。
A: 3年前の参院選で20代の投票率は30%台で、世代別では最低でした。もしも18歳、19歳がこれを上回ったら……。1人で乾杯します。
B: 70年ぶりの公職選挙法の改正で、歴史的なチャンス。私は「選挙に行こうぜ派」です。
◇
Aさん(男性) 86年生まれ。NPO法人代表。若者の政治参加を広げる活動をしている。
Bさん(女性) 97年生まれ。中3でマーケティング会社を起業。近著に「大人たちには任せておけない!政治のこと」。
■みなさんのつぶやき
▼ 投票したい人がいない場合はどうすればいいですか?
▼ 「国民の代表」と学校で習うからか、平均的な人よりも学級委員のように特別にきちんとした人を選びたくなるのかな。
▼ 僕も18歳になったんでいろいろ考えてます。
▼ 政治の話するとドン引きされません?
▼ 「政治が大切な理由」をもっといろんな人に知らせる機会が必要だと思う。
▼ おっさんおばさん、若者なめんなよ!
▼ 自分の問題と政治が結びつかないのかも。
▼ 出ている政治家、ダサくないですか?選挙カーうざくないですか?
▼ 投票行かなきゃもったいない。
▼ 初めての選挙、ワクワクドキドキします。
▼ でも選挙行かない率、高いですね。
▼ 被選挙権(年齢)も下がるといいですね。
▼ Bさんは何で選挙に関心もったんですか?
▼ 政治家を知るのも大事だけど、政治家が若者を知るのも大事。
▼ 関心の低い若い人を増やして、余計投票率が低くなるのでは?
▼ 投票率を上げるにはどうしたらいいと思いますか?
▼ 若者向けアピールのうまい政治家とそうでない人に差が出そう。
▼ お友達の間で政治の話、します?
▼ しない。
▼ 少し前に20歳になった私は、盛り上がりがうらやましい気もします。
▼ 同じ高3で投票できる子とできない子がいるのはおかしくないですか。
▼ ネットで簡単に投票できるようになればいいのに。
▼ まあでも今の10代はそこらへんの20代、30代に比べたら選挙の知識はたくさんあると思うから、あとは積極性かな。
■@asahi1819 フォローしてください
「10代の人たちと話しあう場を作りたい」と考えたのがこの企画「Voice1819」です。この参院選から一票を投じられるようになった18歳、19歳を中心としたフォーラムをツイッター上につくろうとしています。メッセージに「#これも政治」と添えて写真とともにツイートしてください。この企画を考えたのは、一人の高校3年生。7月3日はシリーズ2回目、「#これも政治」です。
みなさんもぜひ@asahi1819をフォローして、議論に参加してください。
私たちの活動は次のウェブページでどうぞ。
http://info.asahi.com/voice1819別ウインドウで開きます
アンケート「政治とワタシ」を実施中です。また、フォトコンテスト「これも政治!?」を開催しています。身近な大切なもの、見慣れた風景を切り取った写真を通して、政治を前向きに考えようという企画です。
Googleトレンドによると、開票結果が判明した翌朝、1時間あたりの検索が3.5倍にはねたワードが「EUを離脱したら、なにが起きる」。離脱するとは予想されていなかったようだ。
さらに開票結果が公式に伝えられてから、イギリスで最も多くググられたEUに関する質問は「EU離脱が意味することは?」。そして、2位が「EUとは?」。3位は「EUの加盟国は?」だった。
ポンドの価値が31年前の水準まで低下し、世界の株式市場から2兆ドル(約200兆円)の価値が消えた金曜日。離脱に投票したことを後悔する人も続出した。
イブニング・スタンダードは街の声を紹介。
「投票所に戻れたら、残留に投票します。今朝、現実が分かって、後悔しています。家族の多くが離脱に投票しましたが、みんな後悔しています。いま起きていることをみて、目が覚めました」
Twitter上で、後悔を打ち明ける人。
「嘘を信じて離脱に投票して、こんなに後悔したことはない。私の票は奪われたように感じる」
すると別のユーザーがこうリプライ。
「数千人がそう思ってますよ」
冷静に分析する人も。
「親戚の一人は離脱派だったけど、午前8時には後悔してた。今日の午後なら投票結果は全然違ったでしょう」
こんなはずじゃなかった???
BBCの放送で、離脱に投票した男性アダムさんが打ち明けた話も、注目を集めた。
「僕の一票が影響してしまうなんて思わなかったんです。残留するもんだって思ってたから」
「離脱を誘導したキャメロン首相がやめるなんてびっくりしました。離脱後の混乱、責任をだれが撮るのか不在だなんて。今後数ヶ月間、不安を感じ続けるだろうし、不安は大きくなってしまった。ああ、本当に心配です」
2016年06月26日
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