田根剛については、実は高校在学中まで、ジェフユナイテッド市原のユースチームで活躍していて、頭角を現しながら、怪我によりプロサッカー選手を断念。そこから、北海道の大自然に憧れ北海道東海大学芸術工学部建築学科に進学。在学中にスウェーデンのHDKとシャルマス工科大学へ留学。大学卒業後はデンマークへ渡り、デンマーク王立アカデミーにて客員研究員となる。その後、ヘニング・ラーセン(デンマーク)、デビッド・アジャイエ(イギリス)の設計事務所に勤務。 2006年、パリを拠点にDGT.(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)をダン・ドレル(イタリア)、リナ・ゴットメ(レバノン)のパートナーと共に設立。
26歳で受賞した国際コンペ「エストニア国立博物館」で最優秀賞授賞し、国際的な注目を浴び、完成にこぎ着ける。さらには、新国立競技場の建築ファイナリストにも名を残していた。2008年、イギリス・ICON MAGAZINE誌より「世界の最も影響力ある若手建築家20人」に選出される。
一昨年、日本の時計メーカーシチズンのインスタレーション「LIGHT is TIME」を発表し、ミラノデザインアワードをダブル授賞。同年、青山にあるスパイラルにて凱旋展を開催し、7万2千人の来場者を記録。フランス国立グランパレ美術館では、史上最大規模の「北斎展」にて会場構成を担当。また、21_21 DESIGN SIGHTでは「建築家 フランク・ゲーリー "I Have an Idea"」展の展覧会ディレクターを務めるなど、多方面で注目を集め、成功を収める。
建築以外の分野でも、これまで指揮者・小澤征爾の舞台装置や、演出振付家・金森穣(Noism)、デザイナー・皆川明(ミナ・ペルホネン)、デザイナー・三原康裕などと携わって来た。日本の若き才能が、日本だけでなく、世界でその感性と実力を認められ時代になっている。人生を思いのままに、疾風満帆の三十代、注目される日本人建築家となった。このごろの日本人クリエイターは世界サイズに注目されて素晴らしい!
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