Aipril Fool では、最近は話題にもならなくなったので、Feeling Goodを話題にしてみたいと思う。
アメリカの心理学者ジャニスが行った「フィーリング・グッド」と呼ばれる有名な実験がある(樺旦純『人を動かす心理テクニック』PHP文庫)。まず、大学生に「ガンの治療法」「アメリカの軍隊の規模」「月世界旅行」「立体映画」という4つのテーマについてジャーナリストが書いた文章を読ませる。このとき、1つのグループは、コーラを飲んでピーナツを食べながら文章を読む。 別のグループは、何も飲み食いすることなく文章を読むことにする。
比較してみると、飲み食いしながら文章を読んだグループのほうが、文章の内容を肯定的にとらえる傾向が強かった。 理由の一つとしては、食事をしているときには緊張感・警戒感が緩んでいるため、相手のいうことを抵抗なく受け入れる傾向が強まることがある。また、美味しいものを食べるというのは、それじたい快感であり、大らかで受容的な心理状態になることができる。
「フィーリング・グッド」とは、心地よい環境は人をリラックスさせる、という心理法則のこと。
心地よい雰囲気のレストランで会話をしたり、お酒を飲んだり食事をすると、一緒にいる人との距離がグッと縮まる。会議室でかしこまって話をするよりも、コーヒーでも飲みながら話したほうが気楽だし、話も盛り上がるのは当然のこと。 心理学的にも、コミュニケーションを円滑にする効果が認められている。
2016年04月01日
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