国公立大の2次試験(前期日程)は25日、初日の日程を終えた。
東京大、大阪大の国語では、「反知性主義」についての論考を読ませ、筆者の考えについて説明させた。佐賀大の英語では、選挙権年齢の18歳以上への引き下げについての自分の意見を英語で書かせた。山口大の国語では、テレビアニメやフィギュア(スケートではなく、アニメをモチーフにした人形)などで世界に広がった日本の「かわいい」文化を取り上げた。
ユニークな出題もみられた。観光キャンペーン「うどん県」が話題を集めた香川県の香川大は、生物の試験で「鼻腔(びこう)をくすぐるダシの香りに誘われてうどん屋に入った……」で始まる短文を読ませた上で、ダシの『香り』を受容した細胞の名称を記せ」など、うどんを“完食”するまでの体の働きについて答えさせた。これなどは、香川県人だったら、たまらなくなるほど書ける「文化」だけれど、県外の受験者には難問だったかもしれない。だから、香川県は観光先進県なんだなあと、一人あたりの貯蓄高が日本一だという、堅実でしっかりと稼いでいる県民なんだなあと。
つまり、県民としてのプライドがうどんに尽きるとまで言える。たかが、うどんなどとは思っていない。讃岐うどんと呼んでいいのは、香川県の小麦粉を使っている条件を満たしていなければならず、知的財産権(というのか、食的財産権?)が明確なので、こういうところは観光にぴったりなマインドをもっている。ぜったいに、讃岐うどんは違いが分かる、美味しくて、手をかけずとも何倍もお替りさせて、結局、お客も店主も満足を分け与えもらう、そういううどんだ。Win-Winなのだ!!つまり健全な精神で儲けるのだ。加ト吉を考えれば分かることだ。そういう文化をもっているところは羨ましい。自分の県のアイデンティティをもっている。佐賀と違う。千葉県はなんだろうか? 我孫子は本当にうなきちさんなのだろうか、ふさだダシオなんだろうか。何がウマイのだろうか、あやふやだ。
そう書いているうちに、うどんが食べたくなってきた。また、冷凍の讃岐うどんを買ってストックしておかなくては。レンジでチンして、ゆでたての食感なるのだから、受験生のお夜食にもぴったりですよ。
文部科学省によると、25日試験を実施したのは158大学537学部。1時限目の総受験者数は22万9216人で、欠席率は5・8%だった。
世の受験生のみなさん、ご家族の皆様、風邪ひかないで、目標を達成してくださるように、お祈りしています。
2016年02月26日
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