今年のテーマは「地方創生-現状と課題-」、講師は総務大臣経験、元岩手県知事でもあった増田寛也氏。知事時代、鎌田實のベストセラー『がんばらない』宣言を取り入れて、頑張らなくてよい、ありのままで行くスローフード的な食の安全の推進などの政策にして岩手知事として独自手腕をみせた人だ。
経歴は、千葉県警察本部交通部交通指導課長⇒1986年 - 茨城県企画部鉄道交通課長⇒1993年7月5日 - 建設省河川局河川総務課企画官⇒知事、大臣⇒現在は野村総合研究所顧問、東京大学公共政策大学院客員教授。
身長は182センチとご自身のHPで公表しているように、動じない性格なようだ。『地方消滅』なる衝撃的な著書があるものの、人口減少を決して悲観することはないと言いたいらしい。現状を逆手に、AI、ロボット、ICTの利活用が進めば、我が国産業の生産性が大幅に向上できる。見方を少し変えるだけで、景色も違って見えるなどという。困難な目標こそ挑戦しがいありだとヘイチャラなキャラクターらしい。
今回の講演内容は、これから訪れる急激な人口減少・高齢化をどのように乗り切っていくのか?増え続ける認知症に対して、どのような介護をしていけるのか?年金の持続性・安定性をどうしていくのか?などなど。
総人口の推移や合計特殊出生率などの数値で少子超高齢社会の現実をスライドをつかって説明する。地域包括ケア・訪問介護の在り方について、医療・福祉・年金など社会保障、セーフティネットの危機。その他、現政府が進めている「まち・人・しごと創生総合戦略2015(改訂版)」についての概要説明等があった。
Q&Aで、一人女性議員が子育てしながらの就労が大変だという切実な問題を解決する策を質問したが、答えよりも更に深刻な話になった。つまり、団塊世代の高齢化で支える団塊ジュニアが大変なんだとの展開ではなしていたのだが、団塊世代の子どもたち当たる第二次ベビーブーマーの跡がまったく人口の増加がないまま来ているという、深刻な問題を話されて、唖然、戦慄が走った。
ひたすら、やれることを前向きにやって打開していくしかない。確かにそうだ。削減削減にだけ目くじらではなく、一点突破主義で、突き進むだけでも、今はやぱりやったほうがいいと思えてきた!!
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