2015年10月13日

VW問題、しばしばモラルを忘れるドイツの特質

フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正は、極めて恥ずかしい事件です。検査時には排ガス処理装置が働き、道路走行時には装置が働かないように制御するソフトを市販車に実装し、販売していたのです。まさに天を恐れぬ振る舞いと言えます。

 そして、VW事件は自動車依存度の高いドイツ経済の重しになり、中東難民の急増とも重なり、2016年のEU経済の足かせになるだろうとも言われています。

 こうした中で、日本で10万部も売れた「ドイツ帝国が世界を破滅させる」の著者であるフランス人のエマニュエル・トッド氏が、VW問題について発言したのです。現代ビジネスによると、トッド氏は週刊現代編集部の緊急インタビューに次のように答えたそうです。

 「私はさきほど技術的な評判はあまり問題ではないと言いました。なぜかといえば、排ガスをごまかすための装置というものを作れること自体、技術的に妙技であるといえるからです。

 では、私が真に問題と考えるのはなにか。

 それは、諸問題を単にテクニカル(技術的)なものとして扱い、モラル(道徳)の面を忘れてしまうという古くからのドイツの傾向です。フォルクスワーゲンのスキャンダルが起きて、世界中の人々はそんなドイツの特質を思い出したでしょう。知っての通り、この種の『中身のない合理性』は、それ自体が危険なのです」

 すなわち、トッド氏はしばしばドイツはモラルを忘れ、傲慢になる。今回も歴史を見ていると、こうなることは見えていたと喝破しています。旧ソ連の崩壊や米国発の金融危機を予想した歴史人口学者の弁は説得力が高いようです。


posted by Nina at 23:04| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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