喜劇王と言われたチャーリー・チャップリンに、次の言葉があります。
−−人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。
人生を「悲劇」として見るか、「喜劇」として見るかによって、生き方は全く変わってきます。
失敗や、嫌なこと、ツイてないことが起きてしまった時は、当初は、悲劇のように思ってしまい落ち込んだりもするが、長い時間が経てば、それを笑えることができるようにもなることがあるのです。
そこで、この世も「お笑い(喜劇)を見ているように」楽しむという前提力で生きてみたらどうでしょう。
そうしたら、むやみに腹もたたず、楽しむように出来事をとらえて、腹を立てず人の話を聞けるでしょう
それくらい、人生を喜劇とみる前提力があるかないかで、とらえ方が変わってしまう。つまり、考え方、生き方で、自分次第ということです。
たとえば、「自分ひとりが頑張っているような気になって、周りは眼中にない。何さまだと思ってるの?生意気な態度で腹が立つ」と思う人もいますが、もっともなことより、楽しむ前提力を持てたらなら、「もしかして、いま、見栄張ってるぅ〜?」とか、笑って軽口を叩くと、肩をいからせてるより、脳が活性しそうです。
とんがってないで、「あ、悪いネエ、ちょっとくらい見栄張らせてよ〜」とボケをいれて返えす、「ま、いいかァ♪」 などと受け手が漫才のように会話ができたら そのほうが面白くないでしょうか?
しかし、お笑い系でない多くの人にはとにかく「楽しむ」という前提がないのです。
ほとんどの人がマジになって、キレるから、世の中が怖い事件になるのですね(笑)
米国のような銃社会でないことがせめてもです。
笑いには、実は心をひとつにする力がある、笑いは立場を消してしまうから…。
愛と同じように、すべての境界線を消し去るのが、笑いの効果です。
自分というものが価値が消えてしまうのが面白くなくて笑えない、まじめすぎる人が日本人には多いのではないか。過ぎたるは及ばざるなり。そこで、ちょっと考えてみてください。
自分の立場やメンツに固執して、誰にも心を開かない人生って、つまらないし、寂しいものです。
だからこそ、みなさんには、どんなことでも笑う、楽しむという「笑いの前提力」をつけてみてほしいのです。生まれてきた窮境の目的は「楽しむ」ため。
酸いも辛いもすべてを味わいつくして、どんな時も、どんなことも「楽しむ」ためにあるのが人生だと気楽に構える。そんなふうに腹がすわると、それまで機能していなかった心が動き出し、「愉快脳」が働き始めます。
人間は怒ったり強いストレスを感じると、脳からノルアドレナリンという強い毒性を持っている物質が分泌されてしまいます。いつも前向き、笑顔でいるなら、自分の体の中からベーターエンドルフィンなどの物質を作り出され、それによって自分自身の心身に癒しと元気を与えてくれます。最近の研究で、笑にそうした効果が期待できると分かってきました。白血球の一つであるリンパ球でがん細胞や細菌に感染した細胞を死滅させ、がん細胞の殺し屋として有名なナチュラルキラー細胞が活性化されます。また、モルヒネの数倍もの鎮痛作用と快感作用のあるベーターエンドルフィンのホルモンが大量に分泌されると分かっています。 脳が刺激されて神経へ伝わり、そこで免疫機能ホルモンが分泌されます。
それでは、無理して笑う作り笑いはどうなるか、実は作り笑いでも同じように身体が活性化され、ナチュラルキラー細胞の働きが活発になるそうです。もちろん、無理矢理笑うのではなく、自然に喜んだりするほうが何倍も効果があります。つまり、楽しもう、笑おうと思うときは、心で感じようとして、「前頭葉」が働き始め、活路を見出していける面白い状況になります。
そこに、目的意識や、「〜したいな」という羨望、憧れ、期待、希望など、自分の心を動かす材料がそろうと、心にスイッチが入ります。ついに、魂に躍動感が出てきて、笑顔、ユーモア、前向きな気持ちがあふれてくるのです。これを「ハッピースイッチ」と呼んでいます。もし全人類がこのハッピースイッチを入れられるようになれば、地球はたちまち「愛の星」に変わるでしょう。ハッピースイッチが入ると、生きることが楽しくなります。なにを見ても笑顔になれます。
つらい経験、悲しい思いすらも、「自分にとって必要なもの」と受け止めることができるようになります。
そのためにも、「笑う前提力」を大切にしていきましょう。
たとえば、西洋が男性神が最高神とされますが、日本はアマテラスオオミカミ、女性神が最高神であり、世界でも珍しいことです。そのアマテラスが、弟の神様の処遇に機嫌をそこね、天の岩戸にお隠れになったとき、八百万の神々が合議してなさったことは、アマテラス抜きで、大声で笑ってどんちゃん騒ぎをしたことでした。この期に及んで呆れるというか、想像すると笑える光景ですが、自分をのけ者にしてみんなで面白がっているのはなんだろうか、と天の岩戸を少し開いて覗き見た時、神様たちはここぞとばかりに戸を押し開いてアマテラスを引っ張り出して、もうお隠れにならないようにと懇願して、この世の明かりが戻ったというのです。
どうも神さまは、明るく笑って楽しく過ごしている人が好き。
人生は喜劇だと思って生きていれば、楽しいこと、笑うことを日々見つけることができるというご託言ではないでしょうか。
まずは、鏡に向かって、「イー、スマイル」の練習、「あら、きょうはなかなか美人」とか、「お、今日はいける、いいね!」と自分に魔法をかける、すると、まんまと脳が反応してくる。このスイッチが朝からはいってくると、活き活きしてきますョ。奥様、旦那様、それこそ、子供や友達にもにっこりさせる笑顔を振りまいて周りをあかるくする 「イーマジック」をかけてみてください。脳は朝から騙されるかどうか、社会実験です!
参照;
『あなたのなかの やんちゃな神さまとつきあう法』サンマーク出版
2015年08月27日
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