スマートフォン専用ページを表示
このブログでは、地球サイズの行動派」をモットーにしてきた通り、市議・海津にいなの日々考えている事、見たこと、聞いた事、考えたこと、日々の活動を日誌としていきます。グローバルな視点で我孫子の今昔を紡ぎ合わせてABIKOと「観光」(まちの輝きを観せる意)、SDGsを率先してきたことを伝えます。
我孫子は、嘉納別荘と白樺派の関わりは深く、『リーチ先生』の新聞連載(2018)では我孫子の話がふんだんに登場していました。陶芸家として決意するリーチには、白樺派の一員として我孫子での暮らしが人生で最もハッピーな思い出だと記していた。実は、平将門の活躍の拠点だった時期もあったと調査がされてきました。NHK大河ドラマでロケ地観光のブームとなった『平将門、風と雲と虹と』(1976)の際は、まだ知られてずの郷でした。2019年では、同ドラマ『いだてん』によって嘉納治五郎の艱難辛苦がつまびらかにされ、東洋初のオリンピックが東京に決まるまでには、手賀沼もオリンピック競技施設の候補にと考えていた事が知られ、市民の浄財で嘉納銅像が建立(2020年)されました。五輪開催に奮闘した嘉納は晩年は我孫子別荘とご自宅とに半々でくらし、急逝された後にはご家族が移り住まわれていたことが近年の調査で分かってきました。さあ!智慧をもたらず巳年こそ、ねじり鉢巻きで、巻き返す年に!!

海津にいな 「あっちこち@ABIKO」活動日誌

<< 戦後70周年を思いながら | TOP | 現状認識で「日韓友好」の原点回帰は可能だ  >>

2015年08月16日

政治:強か(したたか)に、逞しく、凛としてある為に    ー正しく、自ら学ぶー

 一月末にドイツの元大統領ヴァイツゼッカー氏が亡くなり、彼の「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」という言葉が、朝日新聞などにも繰り返し取り上げられた。

 この言葉は、ドイツ降伏四十年(1985年)の際にヴァイツゼッカー氏が行った演説の一節だが、当時も今もこの言葉は賞讃される。特に中韓の新聞はドイツはこんなに誠実に反省しているが、日本は反省が不十分と引き合いにだされる。しかし、その人たちがこのヴァイツゼッカー演説を読んだことがあるのか、というと疑問も抱く。全文(日本語)は、海津にいなブログにも掲載しているので、是非ご覧になっていただきたい。 
http://kaizublog.seesaa.net/article/288818943.html

*         *

ドイツ連邦議会というこの言葉は、ナチスドイツによるユダヤ人迫害、大量虐殺(ホロコースト)に触れた項目に登場する。ヴァイツゼッカー氏は、「一民族全体に罪がある、もしくは無実である、ということはありません。罪といい無実といい、集団的ではなく個人的なものであります」と述べ、ナチスの犯罪はヒトラーを筆頭とする少数の犯罪者によるもので、だからドイツ人全体の罪ではないと言う。当時子供だったり、まだ生まれていなかったドイツ人には「罪」はない。罪はないが、ドイツ人は「過去に対する責任を負わされている」。その責任とはナチス犯罪という「過去」を「心に刻む」ことであるとし、そのために過去に目を閉ざしてはならないという文脈で、「過去に目を閉ざす者は……」と語られる。

 つまり、冒頭の一節はドイツが行った戦争ではなく、ナチスの犯罪について語ったものだということである。実際、ヴァイツゼッカー演説でも「歴史の中で戦いと暴力に巻き込まれる」こと(つまり戦争)はどの国にも起こり得るが、「ユダヤ人という人種をことごとく抹殺する」ことは「無比」の犯罪だと、まったく別の次元のものだとして語られている。

*         *

 むろん、戦前の日本はナチス犯罪のような人種迫害や民族抹殺とは違うのであるが、東京裁判でのシナリオはナチス犯罪を裁いた「人道に対する罪」でいわゆるA級戦犯を起訴しようとした。しかし、そうした事実は発見できず、判決は「人道に対する罪」自体を取り上げなかった。簡単に、ヴァイツゼッカーの演説を日本の戦争犯罪の謝罪を促すのに援用するのは間違いだと言える。

 戦後の処理についても日独は対照的である。日本はサンフランシスコ講和条約をはじめ、各国との間で条約を取り交わし、戦争賠償について誠実に清算を行ってきた。一方、ドイツは冷戦下、東西に分かれており戦争の賠償は事実上棚上げされ、各国との講和条約や正式な賠償協定は結ばれなかった。一方で、ドイツは十兆円を超える戦後補償を行ってきたが、それはすべて人種や宗教を理由とした虐殺や迫害、つまり戦争で侵攻していった先での殺戮とは無関係のナチス犯罪に対してであった。むしろ、国内問題に使ったとも言えれば言える。

 ドイツの賠償問題は未解決だと主張される余地は残されているわけで、最近、債務危機にあるギリシャがドイツに戦争賠償を要求するという報道がなされたが、それこそ賠償されていないことを理由に要求する事実に適っているとは言える。

*         *

 その意味で、ヴァイツゼッカー演説は日本の中韓への賠償問題には、あまり参考にならないのだ。もちろん興味深い部分もある。それは戦争に触れた部分である。弁護士であった彼は、言葉を慎重に選んではいるが、第二次大戦の開戦の際、ソ連も「自らの利益のために」ポーランドに侵攻したと言い、ヒトラーの台頭を英仏が放置したことについては「無実とは言いかねる」というチャーチルの言葉を引用し、戦後に起こった東欧からのドイツ人追放に対しては「(ドイツ人は)不正にさらされた」と指摘する。

 これは、日本の首相が、対米演説のなかで、日米開戦は日本にも責任があるが米国にも一端の責任があると主張し、かつ満洲でのソ連の蛮行やシベリア抑留に触れることにも等しい。ナチス犯罪に対して、戦後にうまれたものにまで罪はないが、それでも国民としての責任はあると言い、一方で戦争に対しては巧に戦勝国の非も、公然と指摘する。ヴァイツゼッカー演説に学ぶとすれば、この「強か(したたかさ)」だ。

参照:
日本政策研究センター所長 岡田邦宏 『明日への選択』平成27年3月号
【関連する記事】
  • 高市氏にも変化の兆し
  • 千代に八千代に平和である為に
  • 中国の誤認識の元は「柵封」関係にあるのか
  • 節操のない指導者たちに必要な倫理観
  • こんな中国って、いいの?
  • パロディ化動画で、みんなが笑顔
  • 戦争性暴力は旧日本軍だけではない
  • スエ―デンの学校
  • 話題作「国宝」、アカデミー賞候補作品に
  • 万葉集の愛されるワケ
  • 谷口けい(女性登山家)は第四小、白山中卒
  • 田部井淳子さん、女性初のエベレスト登頂から半世紀
  • コパイロットによる、歴史解説
  • 秋、靖国神社にも行きました
  • 中国からの渡航控えの呼びかけ
  • 万葉集の多様性
  • 歌心りえ(50才)の歌唱、韓国で感動を呼ぶ
  • 100才を全うした映画の鬼才・新藤監督
  • 「質問通告遅いから」は事実誤認
  • 日韓交流会 
posted by Nina at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索ボックス
 
QRコード
PROFILE
ブログ製作者:海津にいな                 (KAIZU Nina、新菜)。
経歴:(株)発明工房役員、我孫子市議会議員(5期)を続行中。児童英会話インストラクター、野村総研(政策研究部所属など)勤務した。放送大卒、立教大学(観光学研究科 )修了。筑波大学大学院(博士課程後期 単位取得退学)
コミュニティ−活動:めばえ幼稚園・四小PTAの役員/青山台自治会副会長・三小・我中PTAの役員/久寺家学習指導(書道)、生涯学習推進基本計画策定委員(’99) 
NGO活動、他:NGO・ACT(我孫子カルチャー&トーク)の会、開かれた県政を進める会世話人(〜‘09)、女性のための政治スクール(10期)、千葉県ボランティアコーディネーター、千葉県観光人材育成セミナー。日本観光研究学会、eシフト、自殺対策議員有志の会、自治体ウオッチ(世話人)。
市民活動:我孫子市国際交流協会(初代理事・広報部長)、我孫子の文化を守る会、我孫子フィル後援会、我孫子地産地消協推進協議会、我孫子市消費者の会(`90〜)、エコライフ、谷津を守る会、かっぱ祭り実行委員(第1〜3回)、AYA(フィンランド劇団招聘)、きもの愛好会、湖北山の会、市史研究センター会員、まちづくり編集会議:将門プロジェクト企画。
生涯学習:オープンスクール(武蔵野美大、川村学園女子大学、中央学院大学、麗澤大学、上智大学、放送大学)にてリカレント他、国際理解活動の必要からギリシャ語、スペイン語、仏語、韓国語、英語を学ぶ。CCC(異文化コミュニケーション=英会話クラス)
Emailabkkaizu●gmail.com
http://akiplan.blush.jp/ninakaizu/ 色絵我孫子風景図鉢 1918.jpg
過去ログ
2025年12月(4)
2025年11月(23)
2025年10月(16)
2025年09月(30)
2025年08月(26)
2025年07月(30)
2025年06月(30)
2025年05月(31)
2025年04月(30)
2025年03月(32)
2025年02月(30)
2025年01月(30)
2024年12月(31)
2024年11月(23)
2024年10月(31)
2024年09月(30)
2024年08月(31)
2024年07月(31)
2024年06月(30)
2024年05月(29)
2024年04月(29)
2024年03月(30)
2024年02月(29)
2024年01月(31)
2023年12月(31)
2023年11月(30)
2023年10月(31)
2023年09月(30)
2023年08月(31)
2023年07月(31)
2023年06月(30)
2023年05月(31)
2023年04月(30)
2023年03月(31)
2023年02月(28)
2023年01月(31)
2022年12月(31)
2022年11月(30)
2022年10月(31)
2022年09月(30)
2022年08月(30)
2022年07月(31)
2022年06月(29)
2022年05月(31)
2022年04月(31)
2022年03月(31)
2022年02月(29)
2022年01月(30)
2021年12月(31)
2021年11月(30)
2021年10月(31)
2021年09月(29)
2021年08月(31)
2021年07月(33)
2021年06月(30)
2021年05月(31)
2021年04月(29)
2021年03月(31)
2021年02月(28)
2021年01月(34)
2020年12月(31)
2020年11月(30)
2020年10月(31)
2020年09月(30)
2020年08月(31)
2020年07月(31)
2020年06月(30)
2020年05月(31)
2020年04月(30)
2020年03月(31)
2020年02月(28)
2020年01月(28)
2019年12月(20)
2019年11月(27)
2019年10月(32)
2019年09月(30)
2019年08月(31)
2019年07月(30)
2019年06月(30)
2019年05月(31)
2019年04月(30)
2019年03月(31)
2019年02月(28)
2019年01月(31)
2018年12月(31)
2018年11月(30)
2018年10月(31)
2018年09月(30)
2018年08月(31)
2018年07月(31)
2018年06月(30)
2018年05月(31)
2018年04月(30)
2018年03月(31)
2018年02月(28)
2018年01月(31)
2017年12月(31)
2017年11月(30)
2017年10月(31)
2017年09月(30)
2017年08月(30)
2017年07月(31)
2017年06月(31)
2017年05月(31)
2017年04月(30)
2017年03月(31)
2017年02月(28)
2017年01月(31)
2016年12月(31)
2016年11月(30)
2016年10月(31)
2016年09月(30)
2016年08月(31)
2016年07月(31)
2016年06月(30)
2016年05月(31)
2016年04月(30)
2016年03月(31)
2016年02月(29)
2016年01月(31)
2015年12月(31)
2015年11月(30)
2015年10月(31)
2015年09月(30)
2015年08月(31)
2015年07月(31)
2015年06月(30)
2015年05月(31)
2015年04月(30)
2015年03月(31)
2015年02月(29)
2015年01月(31)
2014年12月(31)
2014年11月(30)
2014年10月(31)
2014年09月(30)
2014年08月(31)
2014年07月(31)
2014年06月(30)
2014年05月(31)
2014年04月(30)
2014年03月(31)
2014年02月(28)
2014年01月(31)
2013年12月(31)
2013年11月(30)
2013年10月(31)
2013年09月(30)
2013年08月(31)
2013年07月(31)
2013年06月(30)
2013年05月(31)
2013年04月(30)
2013年03月(31)
2013年02月(28)
2013年01月(31)
2012年12月(31)
2012年11月(30)
2012年10月(31)
2012年09月(30)
2012年08月(31)
2012年07月(31)
2012年06月(30)
2012年05月(31)
2012年04月(31)
2012年03月(31)
2012年02月(23)
2012年01月(13)
2011年12月(19)
2011年11月(25)
2011年10月(17)
2011年09月(26)
2011年08月(22)
2011年07月(19)
2011年06月(25)
2011年05月(23)
2011年04月(9)
2011年03月(25)
2011年02月(22)
2011年01月(14)
2010年12月(10)
2010年11月(7)
2010年10月(13)
2010年09月(13)
2010年08月(15)
2010年07月(7)
2010年06月(8)
2010年05月(4)
2010年04月(12)
2010年03月(8)
2010年02月(6)
2010年01月(7)
2009年12月(9)
2009年11月(4)
2009年10月(13)
2009年09月(7)
2009年08月(6)
2009年07月(4)
2009年06月(3)
2009年05月(1)
2009年04月(1)
2009年03月(4)
2009年02月(3)
2009年01月(4)
2008年12月(3)
2008年11月(3)
2008年10月(1)
2008年09月(12)
2008年08月(3)
2008年07月(3)
2008年06月(1)
2008年05月(2)
2008年04月(1)
2008年03月(1)
2008年02月(2)
2008年01月(1)
2007年12月(2)
2007年11月(5)
2007年10月(2)
2007年09月(3)
2007年08月(5)
2007年07月(4)
2007年06月(12)
2007年05月(10)
ブログへのコメント
我孫子市民プライドは、ふるさと評価は反比例
 ⇒ 志賀 桑弓雄 (03/29)
 ⇒ 志賀 桑弓雄 (03/29)
明日に向けて Goo!
 ⇒ 及川正尋 (01/03)
精米1ヶ月程で商品棚から撤去とは
 ⇒ 及川正尋 (08/11)
『リッチランド』、米核燃料製造の街のその後
 ⇒ 及川正尋 (08/10)
悲喜こもごも@Paris 2024
 ⇒ 及川正尋 (08/10)
「歴史的暴落」、市場の危うさ
 ⇒ 及川正尋 (08/07)
超高齢化、直下型地震への都の対策
 ⇒ 及川正尋 (08/06)
ネパールと日本、我孫子(若松)での友好支援
 ⇒ 及川正尋 (08/06)
非暴力理論
 ⇒ aki (01/11)
我孫子市議選、スタート
 ⇒ 古谷一成 (11/14)
<< 2025年12月 >>
日 月 火 水 木 金 土
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
〜考え、選び、行動する〜E-citizen@ABIKO 「いいね!我孫子」 我孫子市つくし野1-22-28 ☎・Fax 7184-9828 Email:ninakaizu●gmail.com  http://testxmobile.seesaa.net/  もご覧ください (^_-)-☆
Powered by Seesaa
Seesaaブログ
RDF Site Summary
RSS 2.0
ファン
 メッセージを送る
 このブログの読者になる
 更新情報をチェックする
 ブックマークする
 友達に教える