毎週金曜日の夕刻、恒例となったSEALDsによる国会前抗議行動が行われました。8月最初の金曜日は、東京大学大学院教授で社会学者の市野川容孝氏らがスピーチ。先週、渋谷でデモを行った高校生も参加し、夏休みの中盤で大きな盛り上がりを見せました。
中曽根康弘元総理も、昨日、読売新聞への寄稿の中で、「侵略戦争だった」と声明を出しています。戦争を経験した世代にとっては、「日本が侵略戦争を行った」というのは、当然の共通認識なのです。
閣議にサインをしないとの後藤田正晴の断言に、時の首相・中曽根は、自説を覆し、掃海艇派遣の意図を諦めたというロングインタビューの動画がありました。当時にも、今と同じに防衛の機密情報が米国に漏れていることが明るみに出て、それは占領期に警察および自衛組織などの日本の情報がすべて米国に把握できるようになったままに運営されていた経過からで、後藤田はそれを知ると「日本は米国から独立できていない」と嘆いて、日本の実情から日米安保の同盟関係を強めるについても中曽根総理に、米国に同歩調を強めないように進言し、後に中曽根も善い判断だったと述懐しているシーンがある。
今回の高校を含んだ学生たちが官邸前に主張するのも後藤田官房長官の懸念と同じNO!なのだと思います。歴史の貴重な一コマを動画みることが出来る私たちは、戦争のない日本の未来に心からの声を上げなくてはいけないのです。
安倍総理が尊敬する祖父の岸信介元総理は、下記の動画にあるように、過去の日本の戦争について「侵略だった」と明言しています。
長崎に原爆が投下された8月9日、そして敗戦を期した8月15日です。
安倍総理は広島市で行われた平和記念式典で、「非核三原則」に触れませんでした。中谷元防衛相(元自衛隊幕僚)が国会で、安全保障関連法案について、核弾頭の輸送も「法文上は排除されない」と答弁した直後だっただけに、安倍政権による戦争と核兵器に対する認識が如実に表れたと言えそうだ。
戦後の新憲法は、戦争をしないとの英霊たちからの「切なる遺言」です。
お盆のこの時期に、襟を正してほしいです。
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