今、欧米の企業では「瞑想」がブームとなっているといいます。 名前をあげるとビル・ゲイツ、ヒラリー・クリントン、ゴア元副大統領、ビートルズのメンバー、クリント・イーストウッド、ソニー創設者の井深大、京セラ創設者の稲盛和夫などがあげられます。
人間は考える事によって膨大な量の酸素を消費し、それによって疲労感、ストレスなどを溜めてしまいます。瞑想は脳波をアルファ波にし、脳の中に『脳内麻薬』を自然に出すことで、リセットさせるのです。
実のところ私達は、毎日5万回以上の思考をしていると言います。脳は、体の酸素の3割を消費すると言いますから、思考を続けることは、 体の酸素を大量に消費し続けることを意味します。 小さな事、大きな事含めると、それだけの数に思考が分散して、そうした思考は酸素を消費し、負のスパイラルに入りかねません。
私たちの思考のメカニズムは、次々に考えが忙しくなると、時に呼吸が浅くなります。 すると、酸素供給が少なくなり、酸素利用は増え続け、脳の酸欠を起こします。こんな時、ちょっと心と体の 休憩を、瞑想という形でとることは、頭の回復にとても役に立ちます。
瞑想での呼吸は、ゆっくりと深く 呼吸をします。できれば20秒くらいかけて、ゆっくりと、体中から二酸化炭素をはき出します。 こうして、ゆっくり息を吐ききると、息を吸うのは自然に入ってきます。こうした、意識したゆったりとした 呼吸を続けるだけでも、体には良いエネルギー回復になります。
瞑想の本質は人類愛なのだそうーです。地球上の存在を感じること、ひとりの人間としてあるがままの自然体でいること、それを深く実感していくと愛につながるのだと思います。瞑想はそのかけがえない体験を私たちに与えて、豊かな気持ちにしてくれます。
私たちは一人で生きているわけではなく、生かされています。命そのものが与えられてはじまっている、そのことにあらわされると思うのですが、人間も動植物、岩、砂、風、元素にいたるすべての存在・生命がかけがえないものです。
窓際で少しだけ窓を開けるなどして、できれば自然を感じられる環境で行うとさらに効果的です。私たちは人工物にいつもかこまれていますが、瞑想をしながら改めて自然の力を感じ、自分の存在をみつめる時間は、貴重な時間となるはずです。
日常はせわしなく、現実は時に厳しいかもしれません。だから、週末には、私たちが私たちの本質を忘れないために、本来のあるがままの自分に帰るために瞑想という方法をとりいれると有効です。
2015年08月29日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック