2015年06月19日

MERS,韓国から上陸、感染拡大の恐れ

多くの死者を出した重症急性呼吸器症候群(SARS、致死率約10%)の約4倍の致死率というMERSが韓国に上陸、死者・感染者が急拡大している。MERSは、せきやくしゃみなどの飛沫でうつり、感染すると38度以上の高熱が続き、せきが止まらなくなる。感染後、5日以内に肺炎を引き起こし、しばしば重症化する。特徴は肺炎とともに、腎臓の障害を引き起こすことが多いことだ。やがて腎不全へと移行し、多臓器不全を起こして患者を死に至らしめる。特効薬はなく、対症療法しか手はないという。

 特効薬がない感染症を野放しにした韓国。現地事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「鳥インフルエンザが世界的に流行したときも、韓国保健福祉省の当局者が『(鳥を)加熱すれば大丈夫』と発言して世界で大ひんしゅくを買った。一時が万事この調子だ」と、いつものことと解説する。

 当初、韓国当局が楽観し、最初の感染者の男性を放置していたという重大事実が発覚した。MERSの感染者が乗った航空機が消毒されずに韓国から日本、中国に運航していたことも発覚。パンデミック(世界的流行)寸前を招いている朴槿恵(パク・クネ)政権に批判の声が渦巻いている。危機を危機と認識し、迅速な対応を打つ。被害の拡大を抑えるために真っ先にやるべきことだが、韓国にはその概念がないようだ。

 この男性は、5月に中東4カ国の訪問から帰国し、発熱があったため、医師の助言を受け政府の疾病管理本部にMERS検査を求めた。しかし、男性の訪問国を「バーレーンだけ」と聞いた同本部は「MERSの発生国ではない」との理由で一度は断り、感染確認は2日遅れたという。確認後も「感染力は強くない」との判断から限定的な隔離措置を続けた結果、この男性から少なくとも22人に感染が起きた。

 最初の患者から感染した人物を介し、さらに感染が広がる3次感染に発展したが、発表されている以上の感染者、死亡者が出ている可能性もある。対策が後手後手で感染がどれだけ広がるのか想像もつかない状況」とあきれる。

 悪い事態は続き、朝鮮日報系の経済ニュースサイトは3日までに、MERSに感染した韓国人男性(44)が5月26日に利用した韓国・仁川発香港行きの航空機が、消毒されないまま27日まで名古屋や中国・大連などへの運航を続けたと伝えた。報道は、韓国保健当局から運航会社のアシアナ航空への連絡が遅れたためと指摘。28日に中国・長沙から仁川への飛行を終えた後、消毒が行われたという。

 男性は香港から陸路で中国広東省に移動後、27日に韓国政府の連絡を受けた中国当局に隔離され、感染が確認された。

 この重大な事態に直面しながら、朴政権下の保健や司法当局は「不確かな噂を流した者は罰する」と表明し、政府への批判を牽制、病院名を公表してほしいとの地元の要望にも応じていない。

 現在の状況を、政府の救助失敗で300人以上が犠牲になった沈没事故になぞらえ、「全国民的なセウォル号事故だ」との声も国内で上がる。セウォル号の沈没事故後、安全性の不安から同国への外国人観光客が激減しているが、今回の事態は観光業界へのさらなるダメージとなっている。

 韓国では感染症対策に欠かせない隔離病棟が「ほとんど整備されていない」といい、室谷氏は「日本にあるようなサーモグラフィー(熱感知器)も設置しておらず、空港の防疫体制も極めてお粗末。申告しない限り、感染者を素通りさせているのが現状だ」と指摘し、続ける。

 「現在の韓国の防疫体制では、MERSの国外流出は避けられない。感染者の男性を中国に入国させてしまったケースでも、韓国政府は『個人の問題で政府に責任はない』と、われ関せずの姿勢を貫いている。韓国側に事態の収束を求めるのは無駄で、日本は自己防衛するしか手はない」

 関西空港はすでにMERS用の検査試薬を準備済みで、担当者は「可能な限り水際で感染者を発見するのがわれわれの役割。そのための検査態勢は整っている」と強調、成田空港での対応も同様だ。日本上陸は時間の問題とも囁かれるなか、果たして水際で防げるのだろうか。観光どころではない危機的状況だ。

 参照:
IZAニュースまとめ 2015/6/4


posted by Nina at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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