「天に貯金をする」という考えがあると教わりました。
貯金というのは普通、地上の銀行などの金融機関にするものですが、それは具体的にいえば、自分たちよりももっと困っている人たちのための寄付をすることです。
「天の銀行に預けておけば、あとで1万倍になって返ってくる。もし自分の代で返ってこなくても、子どもや孫の代になって返ってくる」というのですが、本当でしょうか。預けて損はないのか??
「将来、天の貯金に利息がついて、お前は外国を飛び回ることができるようになる」というのです。実は、こうした考えかたには、当然、サムシング・グレートに対する感謝の念が入っています。
地上の貯金は必要なときに自分で引き出しに行かなくてはなりませんが、天の貯金は、その人間にとって本当に必要なときに自動的に降りてきます。 ですから、まずは積まなくては始まらない。
どうも、運がいいというのも、天の貯金に関係しているのかもしれません。 運がいい人は、それだけ天にたくさん貯金を積んでいる人です。しかも、それは、自分だけの貯金ではなく、両親や祖父母をはじめとするご先祖の貯金も含まれているかもしれません。
天の銀行と地上の銀行の違いは、天の銀行は倒産しませんが、地上の銀行は倒産する可能性があることです。また、地上の貯金は持ち越せませんが、天の貯金は持ち越すことができます。 持ち越された分は、子や孫、さらにその下の世代にまで恩恵をもたらすことができます。しかも、天のポイントは永久不滅ポイントなのです。 今のところ、どうもご先祖や親が積んでくれた天の貯金の恩恵に預かって無事に暮らして来れましたが、少しでも増やして来世にと考えないといけないでしょう。
筑波大学名誉教授/村上和雄
『望みはかなう きっとよくなる』海竜社
2016年01月08日
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