2015年07月18日

103歳の現役美術家

篠田桃紅は、世界で最も尊敬される現役美術家と言われる。1913年に生まれ、現在103歳。
『103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』(幻冬舎)、40万部を超えるベストセラーになる

 日本の租借地だった関東州大連に生まれ、5歳頃から父に書の手ほどきを受ける。その後、女学校時代以外はほとんど独学で書を学ぶ。1950年から数年、書道芸術院に所属して前衛書の作家たちと交流を持つが、1956年に渡米し、抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで、作品を制作する。文字の決まり事を離れた新しい墨の造形を試み、その作品は水墨の抽象画=墨象と呼ばれる。アメリカ滞在中、数回の個展を開き高い評価を得る。

 乾いた気候が水墨に向かないと悟り、帰国して以後日本で制作し、各国で作品を発表している。和紙に、墨・金箔・銀箔・金泥・銀泥・朱泥といった日本画の画材を用い、限られた色彩で多様な表情を生み出す。万葉集などを記した文字による制作も続けるが、墨象との線引きは難しい。東京芝増上寺大本堂の襖絵などの大作の一方で、リトグラフや装丁、題字、随筆を手掛けるなど、活動は多岐にわたった。

1960年代の激しい筆致はやがて叙情性をたたえ、80年代から90年代にかけては、線はより洗練された間を構成していった。 近年、面と線は寄り添い、朱はあくまで高貴に、墨は静かに鋭く、あるいは控えめに層をなしている。2005年、ニューズウィーク(日本版)の「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた。また同年、5メートルを超える絵画を制作するなど、年と共に洗練されていく筆勢は留まることがない。人間の可能性を引き出す線を持った人だ。

「吾(われ)唯(ただ)足(た)るを知る」、と彫られた京都の龍安寺のつくばいは有名だ。
「足るを知る」とは、満足することを知ること。

確かに 他人と比較すれば、嫉妬や不平不満が生じ、もっともっと、と欲しくなる。 幸せな人は、今ある幸せに気付ける人なのだといえる。 仕事ができてありがたい、健康でありがたい、生きていてありがたいと、今あるあたりまえの日常に感謝できる人こそ幸せなのだ。

映画監督の篠田正浩は従弟にあたり、103歳の芸術家に一目も、二目もおく。


posted by Nina at 00:00| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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