それを示すように、プラグマティズム哲学の創始者であるC・S・パースは1878年の論文で、「人が何かを考えるのは問題を解決するときだ」と述べている。
それからちょうど100年後、ある実験でパースの学説を立証した。
一方の学生グループにはボタン操作でライトの点滅がコントロールできる状態を、もう一方にはボタンの操作ではコントロールできない状態を設定して、それぞれのメンバーに、どの程度まで点滅をコントロールできたと思うかを自己申告させたのである。
気分が落ちこんでいる学生の調査結果は予想のとおりだった。
彼らはコントロールできたかできないかの判断を正確に申告した。
ところが、ハッピーな学生の調査結果は予想外だった。
コントロールできたときの判断は正確だが、まったくコントロールできなかったときでも、35%の学生はコントロールできたと判断したのだ。
つまり、気分が落ちこんでいる学生はハッピーな学生よりも、失敗の経験を冷静に記憶し学習するというわけだ。ハッピーな人は、良いことは実際に経験した以上に覚えているが、悪いことはすぐに忘れる。
成功と失敗の評価は平等ではない。
成功したら、それを最後まで何もかも上手に遂行し、失敗してもさっさとあきらめて、大したことではなかったと考える。 幸せな人が能天気に見えるのはこのためだ。
幸せ者=能天気という見解には根拠があったのだ。
他方、うつ状態の人は、成功と失敗を平等に評価し、良いことも悪いことも正確に覚えてしまう癖があるというのだった。
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