マザー・テレサは、ご存知のとおり、コルカタ(カルカッタ)の貧民街で、誰からも手を差しのべてもらえない人たちを受け入れ、献身的な奉仕を続けてきた素晴らしい女性です。そのマザー・テレサが、いつもお金のことを考えていたというのです。
多くの人を救うためには、確かに多くのお金が必要です。そのため、彼女はどうすればたくさんのお金を教会に集められるだろうか、と考えていたのだそうです。この話を聞いて、「あぁ、お金のことを考えるのは悪いことではないんだ。必要なところに使えばいいんだな」と思えるようになりました。お金自体が悪いことではなく、お金をどう使うのかが大切なのだと思います。マザーテレサが集めたお金は、自分のために使うのではなく、貧しい人々のために正しく使おうとしていたことがはっきり示されていました。自分のためではなく、ほかの人のために使おうとすると、人が集まってくるという例です。目的が明確なほど、それは顕著に表れるし、そのためにお金を扱うことをマザーテレサはいとも楽しげに、独特のユーモアも交えて世界を巻き込んで考えさせた稀代の女性でした。政治家をも上手く使う、楽しい聖女でした。
お金儲けの亡者になることは醜いが、さりとて、お金やお金儲けを忌み嫌うことも能がない。
お金を嫌えば、お金は汚いものという意識が心の奥底に深く刻まれてしまう。
会社でも、家庭でも、政治でも、経済でも、あと少しのお金の出し方が違ったらなんとかなった、ということは多いものです。ほんとうは、どんなところでもお金は必要。特に、組織においては、その組織のリーダーやトップにある人のお金儲けが下手だと、その組織そのもの活動が低下してしまい、やがて最後には活動が停滞してしまう。 大事なことは、お金儲けは悪いことではなく、儲けたお金で皆の利益になるように循環させるよう使うかなのです。自然環境を保全するためにも、お金がかかります。
昨年の総選挙の最低の投票率、我孫子においても市長選での最低の投票率。これからは、憲法改正へ向けての準備が始まり、18歳からの選挙になるというのに、政治を忌避するようでは先進国の教育の根幹がお粗末だったということになります。
地方創生の掛け声で、地域のアイデアを盛り込んでお金儲けをスマートにする、雇用を増やせるところには若い世代が定住するようになる。よって、高齢者も安心して暮らせる。そういう、暮らしのための政治力学を各人が想いを馳せ、ちょっとでいいからかかわろうとしないといけない時代になってきているのです。政治は皆の生活を良くするためにかかわるのだという、市民意識を高めていくことをまずはやらなくてはならないのだと、年末年始にかけての選挙を通して感じています。
参照:
『毎日をハッピーにする90の方法』ディスカヴァー
2015年02月07日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック