朝のNHKドラマ「マッサン」を見ていますが、そこで、初の外国人ヒロインのエリーがよく「大丈夫、大丈夫、大丈夫」と夫のマッサンに言っています。国産の本格ウイスキーを作る話であり、国際結婚、二人の人生は波乱万丈で、上手くいかないことも多かったことがわかるのですが、それを乗り越えられたのは「大丈夫」というエリーの言葉だったのかもしれません。
長いこと上手くいかないでいる場合には、気持ちを明るい方へ向けようとしても、萎えた心がついていかず、限界があります。そんな中で、とくに効き目のある言葉が「大丈夫」という言葉なのだそうです。
禅でいう「大安心(だいあんじん)」が大丈夫そのものの意味。大安心とは、不安のひとかけらもない状態、つまり、心の底から安心しきっている状態をいうといいいそう。こんな逸話があるそうです。
一休禅師は、亡くなる前に弟子達に三巻の遺言を残しました。
もしお寺でどうにもならないほど、困ったことがあったら、この三巻の遺言を開けなさい、と。
一休禅師が亡くなって何年かして、お寺にほんとうに困ったことが起こり、その遺言書を開けることにしました。すると…一巻目には「大丈夫」、二巻目には「心配するな」、三巻目には「何とかなる」と書かれていたというのです。
頑張れと励ますのではなく「安心させる」こと。
ポイントは、3回唱えるということ。 「大丈夫、大丈夫、大丈夫」。
声に出して言うことで 効き目は倍増するとのこと。
それから、首を縦に頷くのが効果的だそうです。
心の中で呟きながら、て首を縦に2度振って頷く。
つらいことがあったとき、悩み事があるとき、「また、上手くいかない」「ダメな人間なんだ」、「誰にも認められない」などと、自分自身の存在を否定しがちになります。そんなとき首を縦に頷くと、心にポジティブに自分に届く、脳科学でも認められるそうなのです。
なるほどだ、私も心配性の母にやってみよう。
参照:
志賀内泰弘 『「ポジティブ練習帳」』同文館出版
聖路加国際病院小児総合医療センター長、細谷亮太『きっと「大丈夫。」』致知出版社
2015年02月09日
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