この頃、蜜柑やりんごを頂くことが増えている。
特に、庭先で取れたという我孫子のみかんは、意外なほど美味しい事を知った。ゆずなどの利用が大変体にいいとも聞くし、うまくするとレモンも実ったとの話もきく。さすがに、りんごは我孫子では取れないけれど、ビタミンの宝庫なので毎日いただくと医者いらず、言われるのです。そこで、りんごの長期保存の場が紹介されていたので、ご紹介。密閉した薄めのポリ袋内にさらに新聞紙を入れて冷蔵庫に入れるのが良いという事です。りんごが呼吸して出す炭酸ガスや水分を新聞紙が吸着してくれます。温度差があると傷みが早くなりますので、保存は、冷蔵庫の野菜室など、低温で湿度の高いところで、薄めのポリ袋に入れて置きます。果糖は冷やすとアルファ型からベータ型に変化して、甘さを増す作用もあります。 量が多くて冷蔵庫に入りきらない時は、必ず低温で気温の変化が少なく、日光の当たらない所で保存しましょう。通常10〜11月以降は寒いので大丈夫です。
りんごはエチレンガスを多量に発生させるので、じゃがいもの発芽は防ぎますので、じゃがいもの入った袋にりんごを1個入れておくとじゃがいもの保存に効果があります。(バナナやキウィフルーツもエチレンガスを発生させます)しかし、その他ほかの果物の熟成を早めて早く痛んでしまうので、成るべく他のビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室などで保管します。
りんごの表面がワックスのようになっているのは、りんごの成熟過程で生理的に分泌される物質によるもので、りんごが熟すにつれて果実の部分にリノール酸とオレイン酸と言う脂肪酸が増えてきて、皮に含まれているノナコ酸やメリシン酸などの固形物質を溶かす事によって生じる現象です。これらは害はなく、中でもリノール酸とオレイン酸は不飽和脂肪酸と言われ、栄養価の高いものです。『油あがり』と呼ばれる現象は「つがる」や「ジョナ・ゴールド」・「千秋」などに多く見られ、よく熟しており、食べ頃の証でもあります。
りんごの皮をむいてしばらくすると、茶褐色に変色しますが、これは果肉中の成分(クロロゲン酸、及びカテキン酸)が酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)によって酸化されるためです。塩水をくぐらすと変色が避けられることは、周知のとおりです。
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