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このブログでは、地球サイズの行動派」をモットーにしてきた通り、市議・海津にいなの日々考えている事、見たこと、聞いた事、考えたこと、日々の活動を日誌としていきます。グローバルな視点で我孫子の今昔を紡ぎ合わせてABIKOと「観光」(まちの輝きを観せる意)、SDGsを率先してきたことを伝えます。
我孫子は、嘉納別荘と白樺派の関わりは深く、『リーチ先生』の新聞連載(2018)では我孫子の話がふんだんに登場していました。陶芸家として決意するリーチには、白樺派の一員として我孫子での暮らしが人生で最もハッピーな思い出だと記していた。実は、平将門の活躍の拠点だった時期もあったと調査がされてきました。NHK大河ドラマでロケ地観光のブームとなった『平将門、風と雲と虹と』(1976)の際は、まだ知られてずの郷でした。2019年では、同ドラマ『いだてん』によって嘉納治五郎の艱難辛苦がつまびらかにされ、東洋初のオリンピックが東京に決まるまでには、手賀沼もオリンピック競技施設の候補にと考えていた事が知られ、市民の浄財で嘉納銅像が建立(2020年)されました。五輪開催に奮闘した嘉納は晩年は我孫子別荘とご自宅とに半々でくらし、急逝された後にはご家族が移り住まわれていたことが近年の調査で分かってきました。さあ!智慧をもたらず巳年こそ、ねじり鉢巻きで、巻き返す年に!!

海津にいな 「あっちこち@ABIKO」活動日誌

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2014年11月12日

日本の酒づくり そのA、B

***そのA**************
日本酒には、つくればつくるだけ売れる時代があった。現在のようにアルコール飲料に多様な選択肢はなく、慶弔時の振る舞い酒といえば日本酒、進物の需要も多かった。晩酌の習慣は一般的で、外でも日本酒はよく呑まれていた。何より日本人の飲酒量が今よりずっと多かった。だがこの時期、灘、伏見の大手から地酒の蔵にいたるまで、多くが繁栄にあぐらをかき、酒質の研鑽もないがしろだった。日本国中に、まずい酒が横行したのだ。女性たちが「たしなむ程度」と言わずに、食事でアルコールをお洒落に飲むようになると、ワインとチーズも普及した。こぎれいなサイズの輸入ビールも増えた。やがて日本酒は敬遠され始める。最盛期に4000社を数えた日本酒メーカーは、高井幹人がこの世界に入った頃、実際に酒を醸しているのがわずか1463蔵に激減した。09年には1302蔵まで減少している。

都会に流通する地酒は、純米大吟醸酒を頂点に戴く、手の込んだつくりの高価な酒だ。大多数の地方蔵の経営は、醸造アルコールや糖類などを添加し、安価かつ多量に売り捌く普通酒で支えられている。その最たる例は大容量、低価格パック酒だ。高井の蔵でもメインは普通酒。30あるタンクのうち、純米酒のタンクは、たった1つしかなかった。だが彼は、純米酒や吟醸酒づくりを志す。

「ウチの先祖は近江商人です。行商先の群馬で酒蔵を開いたのは290年近くも昔のこと。明治期に6代目が、時のヒーロー大山巌元帥の名をとって巌ブランドを立ち上げました。……10年、なんとか会社を持ちこたえることができたら、社員の厚生年金と社会保険の満額受給要件を満たせる。そのために、蔵を存続させ少量の酒を醸し続けることにしました」酒づくりほど奥深いものはありません。遅まきながら、普通酒じゃない酒を醸すのも方策ではないか。座して死を待つより、新しいことに挑戦してみようという気になりました」
ミイラとりがミイラに─苦笑する高井だが、迷いはなかった。杜氏と二人三脚でうまい酒づくりに邁進した。

巌は最盛期に3000石を産したが、今は500石(一升びん換算で5万本)の小さな蔵でしかない。地元流通が主で、大都会で巌を入手するには苦労する、それこそ手に入れて飲んでみたい日本酒になった。
文学から民俗学、経済学などの学際を行き来する社会学を修めたいと、高校球児での夢半ばだったことから、慶応商学部に合格したのも、好きな野球人生を花開かせたいと翌年には京大文学部に再入学し、野球部にも所属した。

「夢って言葉、青臭いけど自分は大好きです。いずれはウチで人材を育て、日本酒復興を果たしたい」地元、群馬でようやく手に入るかと引っ張りだことなっており、近い将来、日本の銘酒と呼ばれる日が来るだろう。


参照HP:
http://gqjapan.jp/more/business/20130314/businesseliteturnedsakemaker2/page/4

:::::その3:::::::::::::::

酒蔵の人々に、「救世主」「ニューリーダー」「革命児」と期待される若き8代目当主の佐藤卯兵衛だ。5代目は大正期に大阪大の前身・大阪高工醸造科を卒業、原料米の精選と徹底した精米、長期低温発酵など近代的酒造法を採用し、グレードの高い酒を醸し、その卯兵衛の時代に新政の名は全国へ轟く。また、蔵つき酵母が極めて優秀と認められ「きょうかい6号酵母」として全国に頒布されることになった。曽祖父は、うまい日本酒づくりの先駆者であり改革者だったのだ。 保守的で極めて緩やかに時間が流れる日本酒業界において、卯兵衛の曾孫・祐輔の言動は眼をひく。

 発酵飲料としての食文化はもちろん、歴史や民俗学、地方文化、嗜好品、農業、コミュニケーション論、社会学、心理学……これらの面からもアプローチし、日本酒文化を確立していきたいという。

少年から青年期を振り返ると、多感な時代の佐藤の輪郭が浮かぶ。志向と嗜好は人を語る。彼は1浪して東大文学部英文学科に合格する。卒業論文は「ボブ・ディランとウイリアム・S・バロウズ」──ビートニクを代表する2人を選んだ。「やりたかったのは心理学や英文学。ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』が一番の愛読書でした。それにサイケデリックな世界にも興味津々で、プログレロックのバンドを組みベースを弾いてました。キング・クリムゾンとかピンク・フロイドみたいな有名どころだけでなく、ドイツ系のカン、アシュ・ラ・テンペルなんかが愛聴盤です。大学時代は自由に、好きなことだけをやらせてもらいました。小説や詩、評論を書き、南米やインドを旅し、音楽を聴き、美術館を巡りました。こういったことが、今の僕の土台をつくってくれました」

 こうした学生時代の後、職業人となった彼は、営業先で愛知の「醸し人九平次」と出逢い、思わず居住まいを正す。うまい日本酒は、五感だけでなく五臓六腑に染みわたる。身体に同化し感動させる。とうとう佐藤は酒づくりに従事する決意を固めた。──07年の秋、父に頭を下げ、蔵入りを請う。

「蔵に入って、酒に対する忠誠心は誰にも負けないつもりでいます。だってお酒は人智をこえたところにありますもん。酵母も米も水も発酵も、ぜんぶ自然のたまもの。自然とケンカしちゃダメ。素直に仲よく、でも必死に工夫してやっていかないと」「うまい酒で心地よくトリップしてほしい。それにドラッグだから、カルチャーをからめて論じないと批判や悪口の対象になっちゃう」

「酒づくりと大学で打ち込んだ創作は、精神という意味で何も変わりません。美しいもの、感動するもの、ピュアでカッコよくて、ちょっとクセのあるもの……いや、変わっていないのはクリエイティブなマインドだけじゃなく、僕自身かもしれないですね」

参照HP:
http://gqjapan.jp/more/business/20130311/satoyusuke/page/4
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PROFILE
ブログ製作者:海津にいな                 (KAIZU Nina、新菜)。
経歴:(株)発明工房役員、我孫子市議会議員(5期)を続行中。児童英会話インストラクター、野村総研(政策研究部所属など)勤務した。放送大卒、立教大学(観光学研究科 )修了。筑波大学大学院(博士課程後期 単位取得退学)
コミュニティ−活動:めばえ幼稚園・四小PTAの役員/青山台自治会副会長・三小・我中PTAの役員/久寺家学習指導(書道)、生涯学習推進基本計画策定委員(’99) 
NGO活動、他:NGO・ACT(我孫子カルチャー&トーク)の会、開かれた県政を進める会世話人(〜‘09)、女性のための政治スクール(10期)、千葉県ボランティアコーディネーター、千葉県観光人材育成セミナー。日本観光研究学会、eシフト、自殺対策議員有志の会、自治体ウオッチ(世話人)。
市民活動:我孫子市国際交流協会(初代理事・広報部長)、我孫子の文化を守る会、我孫子フィル後援会、我孫子地産地消協推進協議会、我孫子市消費者の会(`90〜)、エコライフ、谷津を守る会、かっぱ祭り実行委員(第1〜3回)、AYA(フィンランド劇団招聘)、きもの愛好会、湖北山の会、市史研究センター会員、まちづくり編集会議:将門プロジェクト企画。
生涯学習:オープンスクール(武蔵野美大、川村学園女子大学、中央学院大学、麗澤大学、上智大学、放送大学)にてリカレント他、国際理解活動の必要からギリシャ語、スペイン語、仏語、韓国語、英語を学ぶ。CCC(異文化コミュニケーション=英会話クラス)
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