2014年04月16日

小保方氏の事情に注目   笹井氏:博士論文は流用ではないと説明

 STAP論文を栄えある学会誌"Nature"に発表したことから、一転二点の自らの博士論文のデータ使用についても、不正、改ざんとの疑惑をもたれてしまった若き女性研究者、実は松戸の出身だと聞いて、理研なるところが埼玉県だと分かってくると、千葉県住民の私としては関心はさらに高まった。まして、私自身も現在は博士論文というものにも取り組んでいるので、その作成の過程の大変さは身に染みている。学術研究としての責任、その第一歩となる修士論文作成の際にも剽窃なることに気をつけるなどは基本中の基本と指導を受けるのだから、言われるようなことは起きえないと思った。ただ、学会に発表する際に現行の提出を求められて、その際の規定を守って原稿を書くだけでもクリアしなければならないハードルをいくつも超えて、査読・修正を繰り返すなどをしているはずだったのだから、それを「不正」などと軽はずみに受け入れたら研究者としての将来は途絶えると思ったほうがいいだろう。だから、渦中の小保方ユニットリーダーは不服申し立て をしなければ、不正を一身に認めることになるところだった。それすらすることがなければ、彼女一人が研究の場から追放されてお仕舞になる。このような魔女狩り的な場面で、若いとはいっても心身披露してしまうのも無理はない。それでも、先週(4/9)は事件後初に入院先の病院から記者会見に姿を現して2時間半にもおよぶ質疑をこなした。 

 そして、翌週にSTAP細胞論文の共著者で、理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長、笹井芳樹氏が記者会見を開いた。笹井氏はES細胞研究の第一人者、小保方リーダーが尊敬する科学者だけあって、16日午後、都内で3時間半におよぶ会見を誠実に明瞭に行った。

 理研調査委に不正認定され、そのまま論文の撤回まで小保方氏が受け入れたら、どういう意味になるか、そこで、理研本部に小保方氏あてに応援の旨の手紙を送った。小保方氏は必至な思いで、不正認定の不服申し立てだったとおもうが、もし、それすらもしなかったら、有能な若い研究者の芽を摘むような結果に繋がってしまう、理研に小保方=不正排斥の判断はしてほしくないと、千葉の一市民の訴えが埼玉にもとどけと思ったからだった。

昨日の笹井氏の主な質疑応答は以下の通りだが、笹井氏も自らの監督責任は重大で、それが十分に果たせなかったことは慙愧に耐えないとも言われた。その長い記者会見の中で、沈痛な面持ちとは言え、さすが一流の学者の会見であって、よどみなく的確な表現で、その人格も温厚で理知的な方であることがよくわかった。30歳の研究者として未経験なことも多いと考えて、多面的に教育育成をおこなうユニットリーダーとしたと説明された。STAP現象の審議に特化して検証していくことは理研の使命だとも言われた。その中で、今後の論文作成の不正にあげられる博士論文の認識について、明言しされているので、その部分を下記に抽出した。

質問「博士論文からの流用画像の件、調査委に報告されたとき流用があったと報告されなかったがその見解は」
笹井さん「博士論文といってもこれは大学に提出して大学がそれをパブリッシュしないのは学内論文であり、これは非公開と考えらる」
「これを学術誌に使うことは問題ないと確認した。早稲田大学の利用は流用ではありません。そのことについては、わざわざ研究不正にかかわらない情報についてこまごまとその時は説明しなかった」

「どこでどう取り間違えたのかは知らない。今回のネイチャーの投稿は新規投稿になっているので、その段階で新生画像になっているのなら変えない理由はなかったと思う。2012年4月に投稿された論文、このバージョンは私はちゃんとみていない」

質問「論文撤回について同意されてるということだが」
笹井さん「一般論としては撤回ということは100をゼロにするのではなくマイナス300にするんだという理屈ですよね。撤回ということについては抵抗があるとおっしゃったと思う(小保方さんが)」

笹井さん「撤回のときにそういう意見があるというのは理解できる。この論文に関してはあまりにもインパクトが大きいということ。今後の研究報方向としてイモリのような手の再生とか、そういう研究の扉を開いていくということだが、もちろん重たい扉」

笹井さん「この扉が間違いであったら、ものすごいネガティブなものがある。その重要性を考えた時に例えマイナス300だとしてもより高いレベルでの検証をしてでも本当であるかどうかを調べる潔さが必要ではないかというのが私たちの考え」

長い時間の説明を聞いていても、中山教授との誤解を解く必要も生まれてきたことなどから、事実ではあっても、言葉の使われ方で誤解も生じるし、その反駁をしておかないと誤解がそのままレッテルとされてしまうというのだと、改めて感じた。それゆえ、人の思惑、前提理解の差によって、説明が十分に理解されていかないことも目の当たりにしたし、その為に研究者は誤解を受けぬように正確な言葉の使い方、ルールを重要視するのだと、奇しくも体感することとなった。

出典:The Page 2014.4.16 21:34
記者会見の完全動画は下記から
http://thepage.jp/detail/20140415-00000015-wordleaf
https://www.youtube.com/watch?v=Tcnepq7SDVw&feature=player_detailpage#t=21
posted by Nina at 00:00| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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