北千葉広域水道企業団では、江戸川の河川水(表流水)を取水し、浄水処理をして企業団の構成団体(千葉県、松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、習志野市、八千代市)に供給しています。
柏市の水道水は、7つの浄水場、配水管から給水管を経て、この2種類の水をブレンドしたものを供給してます。地下水は、柏市内にある44本の深井戸(深さ200メートル前後)からポンプでくみ上げています。昭和50年までは、100%地下水で賄えていたのですが、県の指導によって地下水のくみ上げが制限されて、北千葉水道も使うとの協定にサインして、地下水で安く賄えていたのに北千葉の川水に切り替えていくことになります。そうなると井戸設備への予算は減額されて老朽化、ますます川の水への依存度が高まっていったわけです。
柏では地下水と川の水の割合は、昭和55年では3対1だったのが、現在は反転して約1対3です。しかも、川の水は、流山市にある、北千葉広域水道企業団の浄水場から柏市へポンプで送られ、柏市の水源地で、地下水と混ぜて給水される長い道のりを辿っていますから、塩素濃度も必然的に高くなってきます。
そこへ行くと 、我孫子の水道局長は東葛でも肝いりに勉強熱心で、率先してオゾンによる高度浄化システムなども導入、北千葉に対しても意見するなどの姿勢で臨んできていた。これは、議員になったばかりの時に新人議員の勉強会が発足して、結構、市内の施設を巡って勉強会をした際に教えて頂いて行政のチェックをしつつも、いろいろな我孫子市の職員さんの取り組みを知って信頼感が芽生えていったことにもつながった。
実は、実家ではオゾン浄水器の開発研究を民間でとりくんできていたころでした。だから、そのころからミネラルウオーターより、水道派でした。塩素含有0.4というのは、水道の安全性と美味しさの追求との数字だと褒められたくらいです。地下水をくみ上げて、高度な技術であるオゾンで浄化した水道水と地下水をブレンドする西区域、湖北以東の地域は川水をいれない地下水です(県との協定で、北千葉の水をいれるという指導がされた為、人口集中区域で利用)。だから、あの震災の日、美味し我孫子の水をPRする「我孫子水(地下水を高度浄化)」を作ってはとの私の提言が受け入れられてペットボトル化されてイベント用にストックされていたのが急遽乳幼児家庭に無料配布されて、議員としてして取り組んだことに良かったと思った一つでした。しかるに、県はどうなっているのだ! 県の職員はどっちを向いて仕事をしているのだろうか?!
水道は独立採算業務であり、市役所と会計が異なります。水道局の体制は、柏の場合は浄水関係の浄水課、配水関係の配水課、各家庭の給水管の給水課、それと総務課の4課体制をとっています。市財政の依存を受けず、水道事業収入だけで水道の経営を行っていいるため、水道の利用が下がるとそれは値上げの検討へとすながります。安心な水を供給できることと、それがまず、水道システムを持続できることが大原則になってきますが、柏水道局のPDFを見る限り、我孫子の水を飲む方が幸せです。http://suido.city.kashiwa.lg.jp/documents/0000000042.pdf
来月は、柏市長選挙。前回、民主党推薦を前面に出して立候補していた秋山市長は二期目に向けて無所属でありながら自民党の全面的バックアップ体制として立候補するようだとか・・・
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