未明、強い地震の揺れを久々に感じた。福島県浜通りを震源とする地震で、いわき市で震度5強が観測され、我孫子周辺は震度4だったという。東京電力福島第1原発がある同県大熊町などでは最大震度4の揺れを感じたが、原子力規制庁によると、同3時前現在、原発施設に異常や津波の影響はないという。
最近、我孫子市は、放射能被災地区として「被災者支援法案パブリックコメント」への意見を提出した。行政サイドからもパブリックコメントに意見提出するのは野田に次いで二市目だったが、全国でも珍しいケースだ。それほど、必死に被害を感じている市民が多いということを反映している。
市内にある県有地には放射能焼却灰が搬入されて、住民の決意と熱意による運動によって搬入が一時中止されたが、また再開などの声もあり、結局、一時保管場所の目途は立たないままで。これまでに、森田・千葉県知事は副知事にお任せきりで、ご自身は海外視察に出かけてしまう(その最中に、随行職員が県費の盗難に遭う)と言う、なんとも地域住民、現場の声を聴くの姿勢が見えないのである。
一方、このところの政府のフットワークは迅速で、世界ばかりか被災地の人の声もしっかりと効こうとの意図が首相の行動からも見て取れるのは幸いだ。
ブエノスアイレスでのオリンピックでの7日プレゼン後、汚染水の海洋流出は続いており、「コントロールできている」の実態についての反響を感じて、17日には、放射能汚染水漏れの現状などを自ら確認のため、安倍首相が福島第一原発を訪れると発表。これは、昨年12月の現地入りに続く視察だ。
そして、昨日(19日)、東京電力福島第一原発を訪れ、放射能汚染水漏れの現場を視察後、首相は汚染水の影響が一定範囲内で「完全にブロックされている」との認識を改めて示した。一方、首相は東電に対し、福島第一原発の5、6号機を廃炉にするよう求めた。
首相は免震重要棟で作業員を激励後、汚染水が漏れたとみられる貯蔵タンクや放射性物質除去装置、汚染水の拡散を防ぐため港湾内に設置された幕(シルトフェンス)などを視察した。
首相は視察後、記者団に対し、7日の国際オリンピック委員会(IOC)総会での東京五輪招致演説と同じ表現で「汚染水の影響は湾内の0・3平方キロメートル以内の範囲で完全にブロックされている」と改めて強調した。「福島への風評被害を払拭していきたい。汚染水処理についてはしっかりと国が前面に出て、私が責任者として対応したい」とも語った。
オリンピック開催地決定直後の会見で、「汚染水対策に自信があるからそう言った。海外の不安は払拭できた。だからこそ、日本が招致を勝ち得ることができた」と語っていた。 IOC総会の招致演説でこうした考えを説明した結果、「会場から拍手が起こった。その瞬間、みなさんに説明を理解してもらえたと確信した」と述べていた。
国を左右する決定には責任を持つというのは当然だが、県ばかりでなく国の放射能対策にも影響する焼却灰の保管問題に、地元の声を聴くために一度も足を運ぼうとしない千葉県知事だが、本年1月の知事選挙では投所へ足を運ばないので低投票率の中で再選されたのだった、千葉県の政治をもっとまともにするために、県民がウオッチしていいることは大事だ。
2013年09月20日
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