講演会
「柳宗悦と我孫子」−人や物との出会いを巡って
講師: 「日本民藝館」学芸部長 杉山享司 氏
論文には、共著による「解説 大津絵」 「解説 李朝契会図」「スリップウェア発見の意義」 など
日時: 2013年8月17日(土)14:00〜
場所: 我孫子地区公民館 第1学習室(アビスタ内)
資料代: 500円
要旨
民藝の父と呼ばれる柳宗悦は、「古きを守るも開発なり」という言葉がある。その人生を旅に例えるならば、「我孫子で道を見つけ、韓国で始まり、京都で学び、東京で育った」といえましょう。柳宗悦は、物が美しくなるプロセスは人間の心が浄化されるプロセスだ、といった考え方があり、物に即して、宗教と美が不可分であるような工芸運動(=民芸運動)を行なっていたといえるとした。我孫子で出会った濱田庄司や浅川兄弟、そして朝鮮陶磁器について触れながら、我孫子の地が果たした民藝運動への役割について考察します。
各地域に根ざした生活様式や、先人の残した暮らしの知恵を、もう一度振り返り再評価していく努力が、グローバル化の波の中でも有効な手段となりそうです。 最近、民藝と「スローライフ」との関係が注目されている。この生活スタイルには、民藝運動との共通性が読み取れそうです。民藝品の良さは、環境に優しく使う人にも優しいところにある。また同時に、リサイクルやリユースといった資源の循環・再活用や、無駄なものは「作らない」「使わない」といった生活の流儀も、まさに民藝的な生活様式と言えそうです。我孫子のこれからを柳宗悦を通して見直してみましょう。
主催 千葉県日本韓国・朝鮮関係史研究会(「日韓研」)
柳宗悦・兼子の碑をつくる会(略称「柳の会」)
連絡先 佐々木(090-8495-8834) 三橋(090-5806-0016)
2013年07月29日
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