原子炉実験場の出入りには、このように厳しいチェックがされているのを見るみると、小出氏が心配されるホットスポットの放射能汚染状況はかつての基準値、このような厳戒態勢で入出する際のチェックが必要なエリアになっているわけで、京都大学の施設管理の様子のものものしい警戒体制をみると、考えさせられます。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/82570
その小出先生は、民間局で熱心にこうした問題を取り上げて放送されていた番組「たね蒔きジャーナル」の中止が決まった時点(全国からは、番組継続へのかなりのカンパも集まり、リスナーからは番組継続が殺到した)から政治には絶望していると言われており、それなのに小沢一郎氏との対談とは何をどう話されたのか、内容をまとめた方がいるので、掲載してみます。
・・・・・・・・・・・・・・・・
小沢氏、実験所のことについて聞いて、小出先生、大学で原子炉があるのはここだけで、原子炉で研究したい人はここに来るしかないと言われました。日本の東に原研があり、西にはここが作られ、関西・九州の人が来ている。原研は大学には使いにくく、東の人もここに来るのです。
小沢氏、脱原発を正式に主張しているといい、小出先生は期待していると言われました。小沢氏、ドイツに行き、脱原発を視察して、ドイツ国民は福島で決断し、日本はどうだと逆に聞かれて、小沢氏、これを期に原発と決別するのを国策としたいというのです。小出先生は感謝され、小沢氏、福島の事故の模様を聞いて、このままでは福島・東北だけでなく、日本全体が危ないと指摘し、福島が風化されつつあると小沢氏指摘し、脱原発の方向で、福島をどうすべきかと言い、それについて小出先生のお話を聞きたくてここに来て、小出先生、やるべきことは簡単で、原発の核分裂生成物、炉心にあったのが融けてどこにあるか分からない、ひたすら水を入れて冷やすしかなく、何としても破壊された原子炉から放射能がこれ以上でないようにするだけだが、1度に4機の原子炉が壊れると言う過去にない事態で、小出先生もどうしていいか分からない。事故後発言して、政府・東電に提言したのにやってくれない。汚染水について、海へ流さざるを得ないがしてはいけない、巨大タンカーに入れて、柏崎刈羽に行き廃液処理装置がいるといったのに、誰も取り合わず、貯水槽から漏れてしまい、これをもっと早くやらないといけない。地下水と接触したら大変で、遮水壁を作れと言ったのに、これもやられていない状態で、遅すぎる、政府の対応のまずさ、専門家の愚かさを知るが、小出先生のいうことは瑣末で、炉心がどこにあるのか、床を抜けているかも分からない、何とかしないといけないのに、これも出来ないと小出先生は思い、政府は使用済みプールのものは安全なところに移す、融けた炉心も移すと言うが、使用済みプールの処理に何年かかるのか?今年から始めても、1333体を処理するのは、それすら小出先生不安で、その上1,2,3号機の使用済みプールもあり、これが処理できるか分からない、10年かかるかも知れない、小出先生も小沢氏も死んでいるかも知れない時期、取り出しはできず、チェルノブイリのように石棺を4つ作らないといけない。チェルノブイリは始めの石棺がボロボロであり、福島も石棺を何度も作らないといけない、そのときには自分も小沢氏も死んでいる、若い人に負担をかける、大変なことなのです。
小沢氏、融けた燃料の行方について、1m数十cm抜けるということが報じられ、その後何も言われないと指摘し、小出先生、原発の炉心に燃料があり、一つの原子炉に100トンのウラン、瀬戸物に焼き固め、瀬戸物はなかなか融けないが、2800度になると融けて、100トンの瀬戸物が融け落ちて、圧力容器に融けて、鉄は1500度で融けて、福島だと原子炉の下にパイプがあり、2800度を融けた瀬戸物が落ちたら簡単に穴が開き、融けた炉心が格納容器に落ちて、東電もここに1mの床があると言うが、これも2800度のものが落ちたらオシマイ、東電は大丈夫と言うが、小出先生、あなたたち見てきたのかと言われて、格納容器の中に入れず、測定器も入れていない、壊れる、どうなっているか分からない、格納容器が融けたら、地下水を汚染して手のうちようなし。格納容器は壊れて、炉心を冷やすため水を入れても、格納容器も壊れて水は漏れ放題、手遅れ(泣)、放射能を閉じ込める防壁はなくなり、水は汚染され放題、野田総理、収束宣言を言ったが、冗談を言うな!ひたすら水を入れるしかない、下請けの人が被曝している、自民党は再稼動+新設+輸出=アベノミクスという、何と言うことか、なのです。
小沢氏、何千度の燃料、臨界について聞いて、小出先生、臨界ではない、原発はウランを核分裂させ、熱は核分裂+崩壊熱、一度ウランを燃やすと放射能が炉心にたまり、放射能はエネルギーの塊、そこで発熱して、100万kwの原子炉では、電気になるのが100万kwで発熱は300万kw、残り200万kwは海を暖めるばかげたものであり、100万kwのうち21万kwは崩壊熱、家庭の電熱器(1kw)が21万個、発熱したものであり、その熱を冷やせないと、簡単に炉心は融けて、事故当日に1号機は融けた。放射能の出す熱で、寿命はさまざま、1日で1/10に減るのだが、それ以降は寿命が長くなかなか減らない、1年で当初の1/10、2年でまた減ったが、それでも何千kwの発熱があり、臨界による熱ではなく、放射性物質の発熱であり、臨界、核分裂を心配する人もいるが、小出先生は臨海は多分ないと思われるのです。核分裂の可能性は少ないが、放射能がある限り発熱して、冷やすしかないのです。
石棺、それを何千度の熱に耐えることは可能かと小沢氏聞いて、小出先生、チェルノブイリも地下に炉心が融けて、だんだん大きくなり、放射能の発熱量は減り、どこかで融けずに固まるところがあり、どうなったらこれ以上融けないか不明、象の足と言う溶岩の塊になり、福島もそうなり、ある程度冷えたら石棺はできるのです。それになるまで、何年かかるか不明、事故の経過が分かれば把握できるが、これから1年、2年後は不明なのです。今はひたすら水をかける+使用済みプールの燃料を安全なところに移す、東電も4号機から手をつけているのです。全部取り出せるか不明、作業で使用済み燃料を鉛の容器に入れて、ふたをしてつり出すのですが、1333体を処理して、容器をつり出すのに、1本でも落としたら作業はできなくなり、割れたら臨界にはならないが、放射能で汚れたら作業はできない、4号機で何年かかるか不明である。容器を取り出しても、どこに置くかであり、東電は4号機の横に置くが、1〜3号機もあり、共用燃料プールも一杯になり、大変な作業になるのです。お金もかかるし、大変な作業で、順番は使用済みプールのものを移すのが先。そのまま放置したら、4号機は停止中で、炉心に燃料はなく、本来なら事故と無縁なのに水素爆発して建屋が吹き飛び、4号機は変わった爆発で、最上階が吹き飛び、それだけでなくその下も吹き飛び、使用済み燃料のところも吹き飛び、プールが中ずり、燃料が1333体あり、広島原爆のセシウム137の10000発!を越えるものが宙吊りプールにあり、余震でこれが潰れたら手のつけようがない、1〜3号機が融けて、大気中にでたセシウム137、民主党時代のIAEAの報告書で広島の168発分としており、それであの汚染、10000発が崩れたらオシマイ、安全なところに移すことはどうしてもやらないといけないのです。
1〜3号機にもあり、4号機は建屋の汚染が比較的少なく、作業はできるが、1〜3号機は最上階にも行けず、これも安全なところに移させないといけないのに、今はがれきの処理で、遠隔操作でのこと、細かい作業はできず、3号機で鉄骨を吊り上げられず、これからも困難が続くのです。燃料棒が破損したらまた汚染してエライことになるのです。
小沢氏、核分裂が起きないなら、石棺、巨大、強大なもので囲うしかないとして、小出先生、それしか方法なしと言われて、巨大な構造物を作る前に使用済み燃料を取り出さないといけないと言われました。その後石棺を作らないといけないが、使用済み燃料の取り出しに10年では済まない。それで地震が来たらオシマイ。東電も必死にやっていて、事故直後から使用済みプールを補強しているが、これはコンクリートの中に浮いており、しかし下の階も爆発で、格納容器(厚さ3cm)の出っ張りに柱を立てたのみ、使用済みプールの補強は半分しか出来ない。東電は震度6まで大丈夫と言うが、信用できない。耐震計算のためには前提条件が要り、計算も出来ない、どこまで耐えるか不安、震度6でこのプールが崩れることを懸念し、大きな余震の来ないことを祈るしかない、一刻も早く燃料を取り出さないといけない。使用済み燃料を入れる容器、キャスクは100トンもあり、巨大なクレーンがいる、もともとあったものは爆発で吹き飛び、そのためには吹き飛んだ建屋を整理して、クレーンを設置しないといけない。建屋を作り作業開始に今年一杯かかり、小出先生もそれくらいいると思う。作業員も無限に集められない。東電は今年暮れと言っているが、大変な作業であり、高さ何十mの建屋が要り、猛烈な被曝環境、作業員も何分間働けるのか、急いで欲しいが、時間はかかるのです。その間に燃料が破損したら、手がつけられない。4号機で広島10000発、福島原発でウランを何十年燃焼させて出来たものであり、今核分裂しなくても、もう10000発あり、半減期30年なのでなくならないのです(泣)。
冷却水、石棺が出来るのなら、外部から手を入れなくていい、発熱はあるが、空冷で処理できる。外から水を入れることはないのです。それが必要ないように、表面積の大きな建屋を作らないといけない。巨大=表面積大、崩壊熱は建屋から放出できる。本当は下もやりたいが、汚染水が溢れ、それをどうやったら工事が出来るかわからないのです。猛烈な被曝を伴うので、作業員がたくさんいる、チェルノブイリ、60〜80万人の作業員でやった、日本でそれだけ集められるのか?小出先生、チェルノブイリの資料を整理して、兵士がチェルノブイリ行きを拒否して銃殺されたという、日本で事故収束の作業員を確保できるか?海外からの労働者を被曝させるかであり、小沢氏、国際的にはそれはできないといい、小出先生もやるべきではないが、政府を見たら、何をやるかわからないと小出先生言われました。
防護服、放射能を体に入れないためのもの、内部被曝を防ぐもので、外部被曝、ガンマー線が来るが、これを防ぐのには鉛のスーツが要り、人間は鉛を着られない、せいぜい何mm、それではガンマー線は防げない、ガンマー線を防ぐには時間を減らすしかない、外部被曝、ガンマー線を防ぐことはできないのです。
石棺が出来ても、被曝の危険を防ぐのは困難であり、今も下請け労働者、9,10次下請け、ピンハネされ、下請けは生活のために現場に来ている、放射線被曝では100ミリシーベルトを越えたら5年間働けない、10日で100ミリになったら働けない=首にされる、労働者が被曝量を正確に申告しない状態になっている、下請け企業に線量計に鉛をつけさせている、それでないと仕事が出来ない、労働者が被曝を隠さないと生活できないのが深刻であり、大変な被曝作業、被曝隠しはこれからひどくなる、労働者の生活をどう守るか、であるのです。
最終的には石棺で覆うしかない、しかしその前に使用済み燃料を移し変えないといけないのです。使用済み燃料の取り出しに10年かかり、融け落ちた燃料はつかみ出せず、石棺が出来るまで小出先生も小沢氏も生きていないかも知れないのです。
小沢氏、小出先生のお話を理解し、安倍氏は理解していない、小沢氏も安倍氏は困ったと言いました。
小沢氏、ドイツで、あれだけの事故を起こした日本人がなぜ止めないと言われて、事故を起こした国が、これからまた原子力と言う人が国の中枢にいるのはとんでもないと小出先生言われました。
小沢氏、人類の将来のことであり、小出先生の提言を実現するように、野党ながら頑張るといいました。
その後、小出先生と小沢氏の2ショットが撮られました。
最後に小沢氏の記者会見、最大の問題点は、収束したと政府が言い、現在の安倍内閣も収束したと思っていて、原発を作る、海外輸出するといい、日本の経済のためにいるというのは、原子力、放射能の問題を考えていない政府だと小沢氏言い、深刻で恐ろしい現実であり、小出先生のお話、融けた燃料の処理は困難で、使用済み燃料プールが危機であり、これを安全にしないといけない、燃料棒が破損したらオシマイで、注意、費用、年月が要り、それをしないと石棺も作れない。放置したら汚染水は増える、融けた燃料が地下水と接触して深刻だと理解して、小沢氏、事故以来、危険な状態だと言って来たが、専門家の発言でその通りと分かり、憂うべき深刻な事態。野党の立場であり、国民みんなにこれを話して、国民の力で放射能閉じ込めの作業、いくらお金、時間がかかってもやり遂げないといけないといいました。安倍政権、トルコの地震国に原発輸出について、小沢氏、国際社会に向けて、特別の原発の利害を持つ人たちは許容するが、心ある大多数の人はおかしいという、日本は事故を起こして輸出するのかという議論も高まる、国際的な信頼を低下させ、まずは日本の事故の放射能封じ込めをしないといけない、原発と決別する国民的な合意をさせないと、景気のためにいると言うのは、目先の利益のために100年、1000年の判断を誤ってはいけないと言いました。生活の党、公約は今担当者が進めており、6月の早い時期に出したい。脱原発、放射能の封じ込め、事故処理は主張したいと小沢氏言いました。参院選で、政府は4つの原発を再稼動後言っているが、森ゆうこ氏、生活の党の名前が浸透していないといい、その点小沢氏、政権交代に国民の生活が第一は国民はわかっている、民主党の失敗で国民の不審を買い浸透していないが、命、暮らしのことであり、機会あるごとに伝えたい、結局は国民の意思、後になりこんなはずではないと後悔しても、国民の意思で決定したことであり、その時では原子力は遅い、参院選、次の衆院選に向けて、国民の合意を遂げたいということです。
以上、小出先生のお話と、小沢氏の発言でした。
【関連する記事】