振り返れば、福島原発のSPEEDIのデータの扱いが遅れた反省がありながら、相変わらずだと物申す武田教授の意見が、音声で公開されていたので、ここにも紹介したい。
3.11以降、政府報道が後手後手だったのは東電そのものが混乱して、絶対安全と言い切っていたことを覆されて、直ちに認められないことが続発、最悪の事態に向かいつつあった時、日本の国民は蚊帳の外だった。海外のメディアの方が黒煙が上がった報道をキャッチして、それを知った海外の友人たちが心配して連絡してきたが、国内の私たちはどうしてそれほど慌てふためいて大挙して逃げるのか逆に不思議に思うほどだったが、日本の中での報道規制がされていたとしか思いようがない。しかし、今もって、反省はされたのかと思うような事ばかりが、続いている。東海村原研の放射能漏れ事故についても、もっと迅速に、報道してほしい。
2年前の震災で、津波に飲まれる東北の惨状を見るだけでも、辛いものがあったが、それに続いて原発で大事故が起きたのは、なかなか状況が伝わらないでいた。あの時は誰もが、何らかのデータに基づく情報を欲していた。それが政府、東電側から待てど暮らせど出てこなかったから、インターネットの情報発信をする方たちの情報はそれなりに有用だった。賛否批判されるところはあれ、だから、どうしたら安全を確保できるのか、だれも断言はできなかったが、それでも出そうとしない情報をただ待っているよりは、判断の基準になるものを示してくれる人は重要だった。その分野の専門家は組織にいるわけだから、かえって言えなかった事情も分かるが、それでいいのだろうか。かなりの幸運と現場の人々の命がけの作業によって、救われたところがあるが、それは個人の発意でされた部分で、責任ある中央当局の態度としては釈然としない所が多いままだ。
原発について多くの発信をしていた一人に武田教授がいる。今回は、「政府が国民の側に立って次々と情報を出し、みんなが「どうしたら良いか」が分かるのが一番良い。でもそれは望めないので、ここで少しでもご参考になればと思って、ドイツの人(出所があまりハッキリせず、一つの例と考えて欲しい。データ自身の確実性は不明だが、つまり、このようなをことを気象庁などが早くやって公開して欲しい)が急いで計算してくれたと思われるものを掲げる。シミュレーションを見るかぎり、今回は北風の時には東京を越えて静岡あたりまで汚染されている。でも、今、福島で漏れている放射線物質は数100ミリシーベルトだから、あまり驚かないで欲しい。」などといっている。下記にて、音声報告(平成23年3月15日)をのせているのを参考に聞くことが出来る。
武田邦彦教授(中部大学)
「政府、文科省、NHKは直ちに行動しなければならない」
(http://takedanet.com/2013/05/nhk_d6cf.html をクリックして、現れる文書の中に
「tdyno.259-(10:05).mp3」をダウンロードとあるので、さらにクリックすると音声が聞ける)
その話の中で、予測計算は福島原発の風を参考にして放射線物質がどのように風にのって行くかを解析したもので、放射線物質は太平洋の方に流れるなどもあるからら漁船などに警告を出すべきだと指摘。本来は気象庁が迅速に出すべきものだ。SPEEDIの時のようにデータ解析の能力があっても、使われないのは指示待ちの為なのか、危機管理がなっていないのか。ともかく日本より外国の人は考えて行動するのが早いというでは、大問題だった。未だに体制は変わっていないのかもしれないと感じる。
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福島の国連科学委報告〜
(大事な情報は小さな文字にしているのが気になるところだ)
朝日新聞(27日一面トップ記事)
国連委報告案について朝日新聞は『福島事故の甲状腺集団線量「チェルノブイリの1/30」』としてトップで載せている。しかし、記事をよーく見ると小さな字で最後の方に「放射性ヨウ素の実測値が不足しているほか、被ばく線量については不確定要素も多いと分析した。低線量被曝による健康影響もんまだ十分に解明されていないとも指摘した。報告書は数年後に新たなデータを踏まえて見直される予定だ。」とあるここのところも大見出しに次ぐくらいの大きさの文字にしておかないといけない重要性だろうに、一番最後に書いてある。新聞は見出しだけを読む人も多いもの、不親切というか、ことこういう問題であれば、疑問だと思える。最近はHPで新聞を閲覧する人も多いから、記事の最後を知ることがないまま問題点に気づかないでしまう。
http://www.asahi.com/national/update/0527/TKY201305260335.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130527-00000009-asahi-soci
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