香川県は、瀬戸内国際美術展でブレークしたが、県民の糖尿病受療率が高いのだと調査報告があった。
なんと原因のひとつが、讃岐うどんだというので県内小学生の食生活を追跡調査することになった。
香川県民のソウルフードは、当然、うどん。
うどん店だけで、県内に約900軒もあり、うどん消費量は断トツの全国1位だ。
うどんによる炭水化物の過剰摂取が、糖尿病の呼び水となっている疑いもあると言われだしたのだ。
「観光客が来るからうどん店も増えて消費量も上がっとるけど、香川の人だけで言うと、昔のほうがもっとうどんを食べとったと思う。昔は朝も昼も夜もうどんやったけど、今はたいてい昼くらいじゃろ。うどんの食べすぎ言われても、あんまりピンとこんけどなぁ」(高松市内に住む50代女性)
この調査にかかわった村尾教授は「確かに、必ずしもうどん自体が悪いわけじゃないですよ。例えば、香川ではうどんを食べる際、おにぎりをトッピングするのが当たり前。いわゆる『うどんライス』です。さらに最近では天ぷらも一緒に食べる人が多い。毎日、昼食にこうした食事となれば、さらに栄養も偏り、糖尿病のリスクも高まる」ともいう。
更にまた、香川県は1人当たりの菓子パン消費量も全国1位。
うどん、おにぎりに加えパンと、根っからの炭水化物大好き県民なのだ。
さらに06年から10年の国民健康・栄養調査によると、香川県民の一日当たりの野菜摂取量は男性が全国46位で女性が最下位の47位。この深刻な野菜不足が原因だという指摘もあり、現在、同県では「サラダうどん」が推奨されているという。
実際、平日昼間に高松市内のオフィス街のうどん店をいくつか巡ってみると、「うどんは飲み物」といわんばかりに、すごい勢いで吸い上げている客の姿が目につく。「そうした食べ方だと栄養を一気に吸収してしまうので、食後の高血糖をきたしやすいんです。急激に血糖値を上げてしまうと、糖尿病だけでなく動脈硬化のリスクも高まります」(村尾教授)
さらに村尾教授は「食事だけでなく、運動不足も原因のひとつに考えられる」と付け加える。香川県民の一日の歩数は、前述の国民健康・栄養調査によると男性は全国37位、女性は全国39位と最下位ではないものの、芳しくはない。
ちなみに、香川県に視察に行ったときに、地元の県議にお話を伺ったら、朝、昼にうどん、そして夜にうどんと食べることもよくある話で、一方で香川県の貯蓄率は全国一なのですよとも聞いた。安いうどんで蓄財して、いまや観光でも全国に名をとどろかせている、ふるさと愛の強い点ではピカイチの県かもしれない、面白い県だ。それ以来、「ぶっかけうどん」(讃岐うどんを冷やし、大根おろしをとカツ節をたっぷりかけ、冷やしたつゆをかける)をつくって懐かしく食べることがあるが、家族も夏の大好物になった。確かに讃岐うどんは、コシがあってウマいから、食べ過ぎる!?
2013年06月23日
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