公開初日〜上映最終日 4/27 〜 〜 〜 5/10
上映場所:東中野ポレポレ館
日本国憲法が施行されたのは1947年5月3日。 当時の吉田茂首相は「主権在民」「戦力の不保持と交戦権を放棄する平 和主義」「不可侵の基本的人権」を3大原則とする現行憲法を「世界に 比類 なき憲法である」と述べました。
それから66年、政治の舞台ではその憲法が争点として注目を集めていますが、普段の生活において、憲法が意識にのぼることはあま りないように思います。
私たちにとって憲法がどのような意味をもつのか? 憲法のことを考える今年の憲法記念日にはそんな時間をと、下記の映画上映が用意されていますので、ご案内まで。
◎『100年の谺(こだま)』作品データ 2012/90分/日本/カラー
上映のタイムテーブル 18:30
【ストーリー】
「―幸徳ノ為メニ弁ゴ士ノ御世話ヲ切ニ願フ 六月九日 彼ハ何ニモ知ラヌノデス」。
映画は100年前、大逆事件に連座した紅一点、管野須賀子が獄中から密かに託した針文字の手紙で始まる。しかし当時の刑法73条、皇室に対する大 逆罪で幸徳秋水以下12名が死刑に、12名が無期懲役になった。
20世紀初頭、日露開戦へと世論が沸騰する中、幸徳秋水と堺利彦の二人によって平民社が設立され、平民新聞が創刊された。自由・平等・博愛と社会 主義を掲げ、「非戦」の旗手として登場した平民新聞は、政府の弾圧によりまもなく廃刊となるが、次々と後継紙を産み、社会問題に関心を持つ人々の 心をつかんでいった。その中には、新聞記者として公娼廃止や女性の地位向上を訴えた管野須賀子、和歌山で貧しい人々の医療に力を尽くした医師・大 石誠之助、被差別部落の門徒への差別と向き合った僧侶・木顕明、岡山で農事改良に取り組んだ森近運平など多彩な人々がいた。
しかし軍事国家への道を突き進む明治政府は、自由な言論活動を厳しく取り締まり、思想統制を強化していく。これに対して信州明科の労働者宮下太吉 は、天皇へのテロで人々の目を覚まそうと短絡的に考え、自ら爆弾を作り実験するに至る。やがてそれは警察の知るところとなり、宮下と接点があった 平民社の仲間たちが次々と検挙され、検察による巨大な陰謀物語へとフレームアップされていく。
戦後になっても大逆事件は再審の厚い壁に阻まれてきたが、事件の真相が明らかになるにつれ、各地で犠牲者の名誉回復や顕彰活動が生まれ現在に至っている。国家と司法、国家と人権、国家と私たち・・・
大逆事件は、100年経った今も私たちの胸に重い問いとして谺(こだま)し続けている。
◎『映画 日本国憲法』
上映のタイムテーブル 12:50 16:50
【内容の説明】
戦後60年目を迎えた2005年、自衛隊のイラク派兵をきっかけに憲法についての踏み込んだ議論が始まりました。国内の余りに性急な改憲への動き を、世界に視野を広げて見つめ直す、それがこの映画の出発点でした。憲法とは誰のためのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるの か。憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的な知の巨人たちの語った貴重なインタビュー集です。
2005年キネマ旬報ベスト・テン「文化映画」部門 第1位
記録映画/DVD・ビデオ/78分/2005年
企画・製作 : 山上徹二郎
監督・編集 : ジャン・ユンカーマン
撮影 : 大津幸四郎
◎『ベアテの贈りもの』
上映のタイムテーブル 14:45
ドキュメンタリー/DVD上映/92分/2004年
【ストーリー】
新憲法になるまで、女性には参政権はおろか、教育、結婚の決定も自らの意思ではままならなかった。
そうした日本の女性たちの環境を熟知していた、日本での生活を通して知っていたベアテ・シロタ・ゴードンが男女平等の要件を盛り込むまでの艱難辛苦の日々を語る。
2013年05月01日
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