2009年6月25日、マイケル、突然の亡くなって、間もなく4年になろうとする。マイケルの子ども達はさすがにショウビジネス界が放っておくわけがなく、まだ十代前半なのにインタビュー記事が何度も出てしまうほどだ。マイケルは伝説になり、いつまでも愛され、その子ども達までも関心がもたれているのを止めようもない。
他方、歌姫・ビヨンセも注目度大である。悲しみに打ちひしがれた翌年のグラミー賞に、彼女は2010年の最多となる6部門を受賞した。自らのブログで、当時、マイケルの追悼文を掲載、マイケルへの賞賛と感謝の思いを、次のような言葉で表した。
「人生とは、何回息をするかではなく、何回息をのむ瞬間があるかだと思う」
マイケル・ジャクソンを喪い、悲しみに暮れたビヨンセだったが、何度も息をのむ瞬間を与えてくれた人に感謝を表し、世界のファンと思いを共にしたのだ。
確かに驚きや感動が極まると、人は息をのむ。
思わず息をのむほど「美しい絶景」、「感動する演奏」、「素晴らしい演技」というものがある。
感動多き人は、良い人生を送ったことになる。
だから、いくつになっても、「ハッと驚く」ことができる程の感動を受ける人は、初々しさを失わない感性豊かな人だろう。
私は選挙の折などを通じで、我孫子のいろいろな場所に住む方にお会いすることがあったが、大震災の直後の県議選だったので、逆に大変な時に立候補しましたね、大変ですねと労われて、優しい言葉をかけてくださる方もいた。見晴らしのよい高台に住む方たちは、絶景を眺めて自然に感謝しする日々が多いので、総じて、感性が豊かな人が多いのではないか。そういう人は、たぶん自然の美しさを毎日みては感動して、人生に感謝する瞬間が多いのだろうか、それで優しい言葉が口をついてでてくるのだろうとさえ思ったのです。まるで、柳宗悦・兼子夫妻が、なんども手賀沼に感動した光景を『白樺』の「我孫子から 通信」に何度も書いていたように。
“世界は言葉でできているBook Edition」制作委員会”編
『世界は言葉でできている』日本実業出版
2013年04月28日
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