人生とは、「一引(いちひ)き 二運(にうん) 三力(さんちから)」であると言われもします。まずは「あなたを使ってあげる」と、人様に引っ張り上げてもらえる機会を得なければ、永遠に能力を発揮することはできません。そういう“引き”の機会をどうつくるか、それが人生の勝負だというのです。
それを実践した例として、フランク・ベドガーが一貫して説いている「積極的に生きる姿勢」、「情熱」を挙げます。ベドガーは怪我で野球選手から生命保険の外交員へ転身し、口下手で人見知りだったダメセールスマンから一念発起をして全米一位の保険セールスマンとなった人です。
そこで、毎日積極的に生きる、情熱的に生きるためには、まずは早起きをすることを主張したのだそうです。 朝早く起きること自体、ゆっくり寝ていたいという怠惰な心との闘いです。しかし、それに打ち克って早起きを続けた人のみが勤勉で積極的な人生を歩み、成功していくと言うのです。ベドガーは「6時クラブ」といって、毎朝6時までに起きることを周囲の人にも推奨しました。そして、早起き会で、ベドガーらが何をしていたかというと、「笑顔の筋肉運動」でした。
ベドガー自身は生まれもって情熱的だったわけではなく、「青年時代の私は無愛想で、ひねくれた性格で、人づきあいは悪く、まことにもって可愛げのない若者だった」と著書に記しています。そこで、朝にシャワーを浴びながら楽しい歌を歌ったり、鏡を見ながら愉快で明るい笑顔をつくる訓練をしました。「陰鬱な気分でいながら、愉快そうに笑うなんて、それこそ容易なことではない。しかし私は、最初の決心のとおり、毎朝、非常に苦しい努力を続けながらも、自分で自分を訓練した」との一文からも、笑顔とは気分ではなく、意思によるものだということが分かります。
ところで、やる気がなさそうに見える人は、確かに、マイナスの言葉やネガティブな行動が多いと言われます。「グチやいい訳、不平不満が多い」、「歩き方や動きがダラダラして、キビキビしていない」、「声が小さくモゾモゾ話す」、「集中力がなく、散漫」、「何事も面倒くさがる」、つまり、覇気がない人だそうです。ですから、成功する人ほど前向きに燃える人間で、周囲はその姿に共鳴共感して「おまえ、なかなかいいじゃないか」とチャンスをくれることになるそうです。やる気や情熱という覇気を前面に出すには、最初は言葉で自らを奮い立たせるしかない。ベドガーは、出来ない言い訳の前に「よし!今日も大いにやるぞ!」、「よし!大いに働くぞ!」という二語を口ぐせにしました。 笑顔を身につけようと、早起きして「笑顔の筋肉運動」をしていた。こうした情熱と笑顔があれば、何でもできるということですね。
『仕事力入門』(致知出版社)の著者の田中真澄 は「商は 笑なり 勝なり 笑顔は最大の集客力」を主張する。そのなかで、天才発明家と言われるエジソンは、色々な明言を残したが「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけ」とも言った。つまり、人は、見方や態度によって成功をつかめもするが、その見方や態度で不幸にもなるというのだ。
また、ウディ・アレンは、「アイデアは出し惜しみせずに、出し続ける人にわいて来る。情報も、出し惜しみしないで出し続ける人に、結局は集まってくる。たとえ最初はゴーストライターの仕事であろうが、目の前の仕事に一所懸命に努力すれば、やがてそれが自分の実力となる。」といっていた。
情報でもアイデアでも、出し惜しみするようなケチくさい人は大成しない。まして愚痴を言っているだけでは、先にも進まない。「長続きするたった一つの愛は片想い」だけなのだともいっていた。言い得て妙、そして月曜日もがんばろう!
我孫子に、「商を 笑を 勝をもたらそう。笑顔は最大の集客力!!!」
2014年11月30日
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